あなたがたのための大きな喜び ルカ2章8〜20節
恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。
このかたこそ主なるキリストである。 (10-11)
クリスマスは喜びです。しかもそれは大きな喜びです。クリスマスが喜びだとはどういうことなのでしょうか。
1 あなたのために救い主が来てくださった
知ってください。あなたにも救い主が必要です。この救い主は私たちの魂を罪から、罪の結果である魂の滅びから救ってくださるお方です。このお方は私たちに罪のゆるしを与え、私たちを神の子とし、永遠の命を与えてくださるのです。
2 主なるキリストが来てくださった
キリストと言う言葉は、王として、祭司として、預言者として、この世にきてくださる特別な救い主を指す称号でした。そして、イスラエルの人々はモーセのような、ダビデのような特別な指導者を期待していました。しかし、神様が送ってくださったのは「主なる」キリストでした。それは神のひとり子が、人になって地に下ってくださったことを意味していました。神様はそこまでしてくださったのです。
3 救い主は飼い葉桶に寝ている
救い主にはしるしがありました。それは布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている、ということでした。ちょっと奇異な感じがします。救い主が生まれる生まれ方としてはちょっと似つかわしくないのです。主イエスの生涯は、まさに神の子キリストには似合わないものでした。貧しい大工の子として育ち、散々悪口を言われ、罪人呼ばわりされ、あることないこと言われて、最後はみんなに見捨てられて、まるで極悪人のように十字架について死なれた・・・まるで似つかわしくない−−−しかし、そのようにして、主イエスは私たちの罪を負って死んでくださったのです。他の救い主は偽物だ。あなたのために貧しくなって、飼い葉桶に眠り、十字架にかかって死んでくださったお方・・・・他には救い主はいないのです。
すべての民に与えられる大きな喜び・・・・と御使いは言いました。ただ、そのクリスマスの日、喜んでいたのは、マリヤとヨセフと、貧しい羊飼いたちだけだったかもしれません。その御使いたちの知らせのことを、羊飼いたちは他の人たちにも伝えたのです。しかし、人々は「不思議な事もあるねえ」で終わりでした。すべての民に与えられる大きな喜びが、あなたのものともなるためには、羊飼いたちと同じように、その馬小屋に行くことです。救い主はそこにおられます。
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