恵みの始まる「この日」 ハガイ2章10-19節
あなたがたはこの日より後、すなわち、九月二十四日よりの事を思うがよい。また主の宮の基をすえた日から後の事を心にとめるがよい。
・・・わたしはこの日から、あなたがたに恵みを与える。 (6)
私たちの歩みには、明らかにあの日が自分の生涯の転機になったという日があるものです。そして私たちの信仰の生涯にとっても、信仰の決断をして、一歩を踏み出した日はとても重要な節目です。
ここでハガイも、この日はあなたがたの転機になると言います。この日とは彼らにとって、神殿の再建に踏み出した日です。大きな恐れと不安の中で工事が進んでいました。彼らは豊かではありませんでした。その年もあまり多くの収穫はなかったようです。
しかし、ハガイは主の言葉を伝えます。「この日から、あなたがたに恵みを与える」
1 この日
この日とはどのような日でしょうか。
@自分の罪や汚れと向き合った日
ここでささげもののきよい肉のことについて語られています。そのきよい肉は汚れに触れたら、容易に汚れてしまいます。あなたの手のわざ、あなたのささげものも汚れている・・・と主はハガイに語られました。
神は何度もイスラエルを引き戻そうとされました。けれども、彼らは神に帰ろうとしなかったのです。けれども、この日から、あなたがたが神に帰ることを決めた日から、物事が変わる、神はそのように約束されたのです。
A神に信頼して、その言葉に応答して一歩を踏み出した日
神の恵みを自分のものとするためには、私たちは神に従って信仰の一歩を踏み出さなければなりません。
そしてここでは、この日とは、主の宮の基を据えた日と言います。神を神とし、主を主としてあがめる土台が据えられた日、第一のものを第一にして、あなたの生涯の優先順位をきちんと決めた日、そこからあなたの人生は変わっていくのです。
2 恵みを与える
神様はこの日からあなたに恵みを与えるとおっしゃいます。
この恵みを与える、祝福するとは第一に、神様との正しい関係が回復されることをいいます。
そして、また、この所では、豊かな収穫が待っていることが暗示されています。第一のことを第一にしていくときに、あとのものはついてきます。主イエスがおっしゃいました。「まず、神の国とその義とを求めなさい。そうしたらこれらのものはすべて添えて与えられる」(マタイ6:33)。これらはおまけだ、でもおまけもちゃんとついてくる。神様はそのこともまた約束してくださっているのです。
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