人の心を動かされる神 エズラ1章1〜11節
あなたがたのうち、その民である者は皆その神の助けを得て、ユダにあるエルサレムに上って行き、イスラエルの神、主の宮を復興せよ。
彼はエルサレムにいます神である。(3)
バビロンで捕囚となっていたイスラエルが解放されてエルサレムに帰るのは70年後とエレミヤは語っていました。そして、神が約束されていたように、イスラエルの民はエルサレムに帰ることを許されたのでした。
さてここには心を感動させられた人々が出てきます。このエルサレム帰還という出来事の背後に心を感動させなさる神がおられたのです。
1 心を感動させられたクロス王
ペルシャの王クロスは、征服した民族の宗教や文化を尊重する政策をとりました。聖書は、主がペルシャ王クロスの心を感動させられたと言います。クロス王の決断の背後に働いていたお方がいらっしゃったというのです。歴史を動かすような権力者さえもその手の中で動かされるお方がおられるのです。
2 心を感動させられたユダとベニヤミンのリーダーたち
クロスの呼びかけに、南ユダ王国のリーダーたちは立ち上がります。彼らにとって、エルサレムに帰るということは決して楽なことではありませんでした。そこにあったのは廃墟です。そこに戻るということは、その街を立て直すために多くの犠牲を払うという決断でもあったのです。しかし彼らは立ち上がり、その呼びかけに、42360人が応答したのでした。そして、今はまだ帰ることができないという人々も、自分たちにできる仕方で、その業に加わったのです。
人々はなぜそのような決断ができたのでしょうか。それは本当に、エレミヤの語った主の言葉をしっかりと心に刻み待ち望んでいないとできなかったことだろうと思います。また、決してすべてのイスラエル人たちがエルサレムに帰還したのではなかったことを思うときに、帰った人々はある意味、エレミヤの預言を待ち望んでいた人々、また親から子へ、孫へと約束を受け継いでいた人々だったに違いありません。。ひょっとしたら、自分は70年後はいないかもしれない。でも、神様の変わらない約束を待ち望んでいこうと約束を受け渡していったのです。いろいろな遺産があるでしょう。お金や家を子供に遺す人もいます。しかし、み言葉を、神様の約束とその約束に対する信仰を手渡すことができたらどんなにすばらしいことだろうかと思うのです。
神様はあなたの心にも感動を与えて、あなたを動かそうとしておられるのではないでしょうか。
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