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限りなき愛をもって エレミヤ31章1〜14節
わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している。
それゆえ、わたしは絶えずあなたに真実をつくしてきた。(3)
エレミヤはイスラエルの南北王朝の末期、まさにエルサレムがバビロンによって陥落し、国が滅んでいくというただ中で預言をしました。彼は「この国は滅びる」と預言しなければなりませんでした。しかしエレミヤは同時に、神の回復と慰めの言葉を語ります。「わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している」という神様の語りかけが響いてくるのです。生き残ったイスラエルの民は捕囚になっていました。遠い国に連れて行かれて、神様にも遠く離れてしまった、私の祈りも到底届かないだろうというような状況の中で、遠くから神様のお声が響いてくる。それは「わたしはあなたを愛している」という呼びかけです。
愛には愛の主体者と、愛の対象者が必要です。主体者は神です。天地を創造し、イスラエルを選び、救い出されたお方がわたしはあなたを愛しているとおっしゃる。神様が愛するとおっしゃる相手はイスラエルです。本当に頑固で、何度も神に背き、そして、ついに神殿は廃墟と化し、国は荒廃してしまう。確かに見捨てられても仕方がない。しかし、神はそんなイスラエルを愛しているとおっしゃるのです。
「限りなき愛をもってわたしはあなたを愛している」・・・この「限りなき愛」とは「永遠の愛」と訳すことのできる言葉です。私たちの誓う「永遠の愛」は本当にこころもとないものです。しかし、神が「永遠の愛」とおっしゃるときにはそれは本当に「永遠」です。いつか冷めたり、なくなってしまうというものではないのです。神がここで「愛している」とおっしゃるときそこにはふたつの意味があります。
一つは神はあなたを選ばれた、そして神の選びは変わらないということです。限りない、永遠の愛をもって愛された、というのはまさに、神がイスラエルをまるで特別扱いするかのように、選び、愛してくださったということなのです。
ここでもう一つの愛を表す言葉があります。それは、「真実をつくす」という言葉です。神は私たちの不真実も知りながら、それでも、私たちをどこまでも愛し続けてくださるのです。
そして、確かにイスラエルは滅びるけれども、回復の時がくる。私はあなたを愛しているのだから。あなたが慰められ、あなたの悲しみや嘆きが喜びに変えられ、あなたが再び喜びに輝く日が来る。あなたの魂が潤った園のようにされ、多くの人を潤すようになる日が来る。なぜなら、私はかぎりない愛をもって、永遠の愛をもってあなたを愛しているのだからと主はおっしゃるのです。
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