栄光をこの家に ハガイ2:1−9
わたしは栄光をこの家に満たす・・・主の家の後の栄光は、前の栄光よりも大きい、と万軍の主は言われる。 (7,9)
バビロンから帰還した民は、力を合わせて、神殿の再建にあたりました。ある意味、気が遠くなるような作業だったかも知れません。しかし、帰還の民は一生懸命その仕事を続け、瓦礫を片付け、土台を据えます。しかし、その後、周辺住民の激しい反対運動にあい、工事は強制的に中断してしまいます。そして約15年がたったのでした。そのような時代に、主はハガイや、ゼカリヤといった預言者たちを遣わしてイスラエルの民を励まし、工事を再開させられたのでした。
1 勇気を出せ!働け!
ハガイは言います。ゼルバベルよ、ヨシュアよ、この地のすべての民よ、勇気を出せ、働け。主は私たちにも語ってくださいます。○○よ勇気を出せ、働け。神の御業を見るためには、私たちは主の呼びかけに応えていかなければなりません。障害がないわけではありません。この勇気を出せという言葉は、ヨシュア記の1章にも出てくる言葉です。主がモーセの後継者ヨシュアに語られた言葉がここで繰り返されます。それは彼らにとって大きな励ましだったことでしょう。
ハガイ書にはダリヨス王の二年六月1日、同じ年の七月21日、同じ年の九月24日、と主の言葉がハガイに臨んでいます。それだけ、彼らは励ましが必要だったのです。繰り返し繰り返し、主の言葉をその励ましを必要としていたのです。私たちも同じです。主の言を繰り返し聞きながら、私たちも主のわざに加わろうではありませんか。
2 約束の御言があるから
けれども勇気を出せと言われても勇気が出ない。それに実際に、いろいろなことがあるのです。でも、神は語られます。私は万軍の主だ、エジプトからあなたがたを贖い出したものだ。私の約束は昔も今も変わらない。そしてその約束とは「わたしはあなたと共にいる」という約束でした。「わたしの霊が宿っている」。自分たちは小さい、自分たちは少ない。自分たちには力が無い。その通りだ。しかし、神様の約束は変わらないのです。
3 栄光に満ちた神殿
ソロモンの神殿に比べたら、無に等しく見えるかも知れない。しかし神はおっしゃいます。後の栄光は前の栄光よりも大きい。神はおっしゃいます。私はこのところに繁栄を与える。この「繁栄」と訳されている言葉は実はヘブル語で「シャローム」です。主はこのところにシャロームを、平和を、平安を、神様の満ち満ちた祝福を与えてくださるのです。
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