おめでとうのクリスマス ルカ1章26〜38節
恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます。(28)
主イエスがお生まれになる一年前に、御使いガブリエルがガリラヤの小さな町ナザレの一処女だったマリヤのところに来て、言います。「恵まれた女よ、おめでとう。主があなたと共におられます」。
ただ、天使が「おめでとう」と言った時に、マリヤは「ありがとうございます」とは答えられませんでした。戸惑ったのです。「何がおめでたいのだろう」。
クリスマスはおめでとうの季節です。もちろん、マリヤは特別な恵みをいただいていました。神の子イエスを宿すのは歴史上でただ一度、たった一人の女性だけに許されたことでした。けれども、マリヤとは違った意味で、神様は私たち一人一人にも、「おめでとう」と語って下さるお方です。何が「おめでとう」なのでしょうか。
1 あなたのためにも救い主は来てくださったから
イエスさまはマリヤだけのために来てくださったのではありません。わたしたちすべての王なるお方として、救い主として主イエスは来てくださったのです。
2 同じ聖霊があなたの上にも働いているから
この福音者はルカが書いています。そしてルカは教会の時代、聖霊の働きを感じながら、この福音書を書いています。確かに聖霊はあのペンテコステの日に降られたのだけれど、実は主イエスの生涯の最初から聖霊は働いておられたのだ、そして、まさに、あのマリヤのうちに働いて、人間の知恵や理解を超えたことを行った聖霊があなたの上にも働いている。だからおめでとうなのだ、」というのです。
3 主はあなたもそのしもべとして用いてくださるから
マリヤは言いました。「わたしは主のはしためです」。それは主のしもべです、という意味です。私の人生は私のためにあるのではない。私が得をして、私がリッチになって、私が楽をして、私の思いが成就して……ということではない。私の生涯を通して、神の御言が成就し、神の栄光があらわされていく。それは私が神の御言を成就させるというのではない。神の御言の働く場として自らを明け渡していくということだ。
おめでとう・・・天使はあなたにも語ります。あなたのためにも救い主が来てくださったからです。同じ聖霊があなたの上にも注がれているからです。主はあなたのこともしもべとして用いてくださるからです。ありがとうございます、と主に近づかせていただこうではありませんか。
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