火の馬車
列王紀下2章1〜18節
「どうぞあなたの霊の二つの分をわたしに継がせてください」。(9)
エリヤはすばらしい主のしもべでした。エリヤのおかげで、たくさんのイスラエルの人たちが本当の神様を信じました。神様を信じている人たちが励まされました。
1 私たちの生涯には終わりが来る
エリヤがずっと生きていて、元気で、ずっと神様のために働いてくれたらどんなにすばらしいでしょうか。けれどもエリヤが神様のところに帰る日が近づいてきました。
神様は私たちが生まれる前から私たちのことを知っていてくださっています。そして神様は私たちを育ててくださいました。私たちは時々、元気がなくなったり、勇気がなくなったりもしますけれど、神様はその時、その時、必要な力を与えて助けてくださいます。けれども、私たちは年を取って目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったり、歯が抜けていったり、腰が痛くなったり、疲れやすくなったりします。いろいろなことを忘れやすくなります。そしてやがて全部のことを神様と他の人たちにまかせてこの世の生涯を終えるのです。エリヤも生涯も終わろうとしていました。エリヤも天国に行く時が近づいていました。主はやがて私たちの働きをとき、御許に引き寄せてくださいます。
2 私たちはバトンを誰かに渡していく
でも、エリヤは何も心配ではありません。地上にはちゃんとエリシャがいます。エリヤはエリシャにたくさんのことを教えてきました。きっとエリヤのしてきたことをこれからも受け継いでくれるでしょう。きっともっとすばらしいことをしてくれるに違いありません。
3 後に続く者たちは先輩のうちにある賜物、よいものを神様の恵みによって受け取ってほしい
エリヤが今日は神様のところに帰るというその日もエリシャはずっとエリヤと一緒でした。エリヤはエリシャに言いました。「私はもうすぐ神様の国に行く。エリシャ、お別れする前に、あなたがしてほしいことがあるか」エリシャは言いました。「エリヤ先生、あなたの霊の二つの分を私にください」。エリシャは、エリヤがこれまでしてきたことをちゃんと受け継いでいけるようにと願ったのです。
エリシャとエリヤは歩きながら話し合っていました。すると天から火の馬車が、火のように燃える馬に引かれて下りてきました。エリヤは火の馬車に乗って、神様の国に帰って行きました。そして神様はちゃんとエリシャに、エリヤの知恵や力を与えてくださいました。エリヤと一緒にいてくださった神様はエリシャとも一緒にいてくださったのです。
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