真理による聖別
ヨハネ17章6〜19節
真理によって彼らを聖別して下さい。あなたの御言は真理であります。あなたがわたしを世につかわされたように、わたしも彼らを世につかわしました。また彼らが真理によって聖別されるように、彼らのためわたし自身を聖別いたします。(17〜19)
主イエスは最初に、ご自身のために栄光で輝かせてくださいと祈った後で、今度は弟子たちのために祈られました。
1 守ってください
主イエスの弟子たちはみな、父なる神が世から選ばれた者たちでした。そして彼らは主イエスを信じ、神のものとされました。しかし、彼らはいわば、生まれたばかりのクリスチャンです。主イエスは彼らを世に残して父のみもとに帰るのがどんなに心配だっただろうかと思います。
彼らはこの世にありながら、この世のものではありません。この世は彼らにとってとても生きづらい場所のはずです。悪しき者が彼らを倒そうとするでしょう。
ですから主イエスはお祈りになります。彼らを守ってください。私たちは、とてももろいのです。それを知り尽くしておられる主イエスだからなおさら、父に、彼らの守りを祈り求めておられるのです。
2 一つにしてください
弟子たちがこの世にあって、自分たちに与えられている使命を全うするためにはどうしても彼らが一つになる必要があります。それは父と主イエスとが一つであるのと同じです。そして、後に聖霊が注がれた時に、まさにそのことが起こったのでした。それは決してみんなが同じになるようにということではありません。確かに、弟子たちは性格も賜物も違いました。そこに一つのハーモニーがあるということなのです。
3 真理によって聖別してください
次に主イエスは、彼らを真理によって、変わらない御言によって聖別してください、ということでした。この「聖別」とは神のものとして取り分けるということです。私たちは主のものです。だから主のために生きるのです。私たちは職場にいても、家庭にいても、主のものです。日曜日は主のものだけれども、平日は自分のもので、時々悪魔のもの、ということではなく、私たちは一週間毎日、昼も夜も、「さめていても、眠っていても」主のものなのです。そして御言は私たちを主のものとして生かします。私たちは神のものとしてこの世に遣わされているのです。そして主イエスは、私たちが主のものとして生きるために、自らをささげてくださったのです。
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