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再スタートの恵み
ヨハネ21章1〜14節

夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。(4)

 主イエスの弟子たちはイエスさまから声をかけられて三年間主イエスと共に歩んでいました。しかし、主イエスさまが十字架につけられた時、彼らはみんなイエスさまを見捨てて逃げました。
 主イエスさまが十字架につけられた時、彼らは深く落ち込み、またどうしていいか分かりませんでした。けれども、三日目に主イエスは死を打ち破ってよみがえられました。そして、主は弟子たちに再び、あなたがたを遣わすとおっしゃいました。
 さあ再出発です。主イエスと弟子たちはガリラヤでまた会うことになっていました。そして弟子たちはガリラヤに帰って、イエスさまを待っていたのです。ただ、ペテロや他の弟子たちの中には、これからの自分たちの歩みについて不安があったかもしれません。ペテロは俺は漁に行くのだと言います。主イエスの弟子として挫折したペテロは漁師として再出発しようとしたのかもしれません。しかし、その夜は何もとれませんでした。ペテロたちは、漁師もできなかった。絶望的な状況の中に弟子たちはいました。

1 岸に立たれる主−−主はご存じ
 神様は私たちを再出発させようとしておられます。イエスさまは、岸に立って弟子たちを見つめておられました。何もかもとても無理という中で、主は私たちを見捨てることなく、私たちに近づき、私たちに声をかけてくださるのです。「子たちよ、何か食べるものがあるか」という言葉は、直訳では「何も食べるものが無いんだね」という呼びかけです。主は私たちの貧しさ、罪深さを全部知っていてくださいます。その上で、私たちに近づき、声をかけてくださいます。「ダメなんだよね、私は知っているよ」。

2 最初の出会いを思い起こさせられる主−−−主にはおできになる
 でもそれで終わりではありません。主は舟の右の方に網を下ろしてごらんなさい、とおっしゃいます。言われたとおりにすると、大量の魚がとれたのでした。これはペテロが主イエスの弟子となった時にもおこったことです。そして、イエスさまはちゃんと朝ご飯の準備をして、弟子たちを迎えてくださいました。
 自分の力で再出発なんてできません。人生やり直しなどできないのです。でも主イエスはそんな私たちを見捨てずに、もう一度やり直そう、と弟子たちに近づいてくださったのです。そして自分の力ではできなかったことができるようにされるのです。主は私たちを再出発させてくださいます。



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