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自分の持っているものを堅く保って
黙示録2章18〜29節
ただ、わたしが来る時まで、自分の持っているものを堅く保っていなさい。 (25)
テアテラという町は商業が栄え、また太陽神の神殿があったともいわれています。この町はパウロがピリピで出会った紫布商人ルデヤのいた町でもありました。おそらくピリピの町で家族と一緒に洗礼を受けたルデヤがその町に教会をたてたのかもしれません。そしてこの一世紀末には、ここにも主イエスを信じる教会ができていました。
知っていてくださった主
主はこの町のキリスト者たちのことを知っていてくださいました。「あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている」、そう主イエスはおっしゃいました。また彼らの信仰の歩みが以前よりも良いものとなっていることも知っていてくださったのでした。
主は私たちのことを知っていてくださっています。私たちがどのような犠牲を払って信仰の歩みをしているか、私たちの苦しみも悲しみも、また私たちの努力もまた戦いも主は知っていてくださるのです。
イゼベルとの決別の必要
イゼベルはシドンの王の娘でしたが、アハブの妻となり、偶像礼拝や不品行へとイスラエルの民を堕落させた人物です。この20節で、「イゼベルという女を、そのなすがままにさせている」と言ったのは、イゼベルに象徴されるような不品行やこの世との妥協に陥っていた人たちがいたことを示してるとされています。特に、商業で栄えた町の中にあっては、商売をするためには、妥協を重ね、いつの間にか、主イエスと大きく離れてしまった人々もいたのでしょう。それでいながら、彼らは自分たちは「深み」を知っている、深い知識を持っている、と自慢していました。どこかでイゼベルと決別する必要があります。イゼベルと仲良くしながら、神の国を受け継ぐことはできないのです。
自分の持っているものを持ち続けて
異端的な教えに惑わされないためには、正しい教えにしっかり留まり続けることが必要です。イエスは、テアテラにいた忠実なキリスト者たちに、自分の持っているもの、主が私たちに託して下さっているすばらしい賜物をしっかりと持ち続けるようにとおっしゃるのです。主はまた来られます。その時まで、しっかりと信仰に留まり続けていくのです。
明けの明星とは主イエスを指し示しています。暗黒の中に輝く明けの明星、それは朝がすぐに来ることを私たちに知らせてくれます。どんな暗黒の中にあっても、光り輝く主イエスの臨在の中においていただけるのです。
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