初めの愛に
黙示録2章1〜7節
しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、悔い改めて初めのわざを行いなさい。(4〜5)
エペソは、アジア州の中心と言ってもよい町でした。三回目の伝道旅行の時に、パウロが二年三か月にわたってその地にとどまって伝道牧会にあたったのですが、同時に、ヨハネ自身もエペソ教会の牧師として奉仕したと言われています。
覚えられていたわざと労苦と忍耐
主イエスはエペソ教会の人々におっしゃいます。「(わたしは)知っている」。エペソ教会の人々は異教社会の中にあって、弱り果てることなくキリスト者として歩み、また教会の中に忍び込んでこようとする異端に対しても戦いを挑みました。主は知っていてくださったのです。
初めの愛に
ただ、エペソの人々に対して、主イエスは「しかし、あなたに責むべきことがある」とおっしゃいます。
@初めの愛から離れてしまった
それは「初めの愛から離れてしまった」ということでした。エペソ教会の人たちは頑張っている、一生懸命だ。でも初めの愛から離れてしまっている。いつの間にか、その行動や判断の基準が、主イエスに対する愛からずれてしまっている・・・主が求めておられたのはどれだけがんばるかということではなく、神を愛して生きるかどうか。エペソの人たちはパウロの宣教によって、主イエスの十字架と復活のことを聞いて、神の愛に触れ、神様を愛する者へと変えられた。それが「初めの愛」。不器用で、無知だったかもしれないけれど、少なくとも純粋だった。それがズレてしまっているぞ、と主イエスはおっしゃったのです。
A初めのわざ
愛するというのは意志であり、生き方でもあります。不器用でもいいから、神様に信頼し、神様に従って行く・・・主はそのことを求めておられるのです。
Bどこかで落ちた
明らかにどこかでずれた・・・きっとあなたも自覚しているはずだ。だからその落ちたところに立ち帰ってやり直せ、と主イエスはエペソの人々におっしゃいます。
そして主はおっしゃるのです。私はあなたが勝利を得ることを期待している。あなたにも、いのちの木の実が与えられるのだ!あなたのことを愛している神様が、あなたに初めの愛を求めておられるのです。愛します、主よ、とお答えしようではありませんか。
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