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火をもって答える神
列王上18章17〜39節 錦織 由香師
火をもって答える神を神としましょう。(24)
エリヤは、カルメル山の上に民を集めて言います。「火をもって答える神を神としよう」。
まずバアルの預言者たちが祈り始めました。朝から夕方まで祈っても何の声も答えもありませんでした。
エリヤは満を持してすべての民に向かって、自分に近づくように言います。そして祭壇に牛を置き、何度も水を注ぎます。もう牛も、祭壇もびしょびしょです。
エリヤは祈ります。そしてエリヤが祈り終えるや否や、主なる神は天から火を下し、燔祭とたきぎ、石、ちり、またみぞの水までなめ尽くしました。
聖書において何度も、神は火をもってご自身をあらわされました。
モーセがミデアンの荒野で40年間を過していた時に、彼は神の山ホレブで燃える柴の中におられる神さまと会いました。またイスラエルの民がエジプトから救い出されたのち神さまは夜は火の柱をもって民を守ってくださいました。火を通して神さまはご臨在をイスラエルの民に現してくださいました。イスラエルの民にとって火は神さまを思い起こさせるものでした。また火は燔祭や罪祭などにも用いられ、人々の罪を赦し、聖めるものでもありました。
神さまは主なる神から離れて偶像に走っていた民に、私こそ主なる神であるとばかりに火をもって主のご臨在を現され、また民の罪を潔めてくださるのは主だけであることを示されたのです。イスラエルの民はこのことを通して神さまのご臨在を目の当たりにし、畏れ、主の前にひれ伏すしかありませんでした。
私たちは神が火をもって答えてくださるお方であることを知っているでしょうか。私たちには火がついているでしょうか。
主イエスが十字架で死なれた時、弟子たちは心沈み、落ち込んでいました。自分に対する自身を失い、また神に対する信頼も信仰も失ってしまっていました。しかし、そんな彼らに主イエスが近づいて、聖書を開いてえ説き明かしてくださいました。彼らはあとで言います。イエスさまが聖書の御言を説き明かして下さったとき、私たちの心が燃えたではないか。
私たちの心には火がついているでしょうか。私たちの罪を焼きつくして清める火がついているでしょうか。喜びをもって、信仰と希望をもって主に仕え、証ししていく燃える思いがあるでしょうか。神は私たちに火を与えてくださいます。
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