手を握られる神
イザヤ41章8〜16節
あなたの神、主なるわたしはあなたの右の手をとってあなたに言う、「恐れてはならない、わたしはあなたを助ける」 (13)
この短い箇所に、神はイスラエルに「恐れるな」と三度繰り返されます。そして、神はまた三度「助ける」と主はおっしゃいます。そして、ふたたび おっしゃいます。主はどのようにイスラエルを助けるとおっしゃるのでしょうか。
1 主の右の手によって
ここで、主は「恐れてはならない」「驚いてはならない」とおっしゃいます。それは、恐れるようなこと、驚くようなことが起こっていたからです。この41章には東の方から強い国が来て、神の裁きが行われることを告げます。しかもイスラエルはとても小さな弱い国でした。その上、頑固で、聞きわけがない。けれども神は、そんなイスラエルの前に立って、わたしがあなたの神だとおっしゃるのです。
私は、あなたを強くし、あなたを助け、あなたをささえる。わたしの勝利の右の手、義の右の手があなたを支えるのだと主はおっしゃるのです。右の手はまさに利き手です。一番力が出るのです。そして主はその右の手であなたをささえるとおっしゃるのです。あなたを義とし、あなたに勝利を与えてくださるのです。
2 主に右手を握られて
主の手は敵に対して厳しく臨むと共に、主は親がその子の手を握っているように、私たちの右の手を握っていてくださいます。主はおっしゃいます。わたしは、あなたの右手を堅く握って言うのだ。「わたしはあなたを助ける」。
神はその右の手をもって敵の前に勝利者として立ってくださるだけでなく、私の右の手を握っていてくださるのです。私にとっても右手は大事。その右手を主は握っていてくださる。不安な時、誰かが大丈夫だよ、と手を握っていてくれると安心です。私たちが神様から離れないように、神様の手をしっかりと握っているというよりも、神の方が私の手を握っていてくださるのです。
私たちは決して自分たちの置かれている状況が華々しいものではないことを知っています。小さく弱い自分たちのことを思います。けれども、世界の創造者である主が、わたしはあなたの神、主とおっしゃって、あなたの手を握っていてくださっています。このお方にすがって、わたしたちはこの一年、雄々しく歩んで行こうではありませんか。
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