ことはすでに成った
黙示録16章1〜21節
すると、大きな声が聖所の中から、御座から出て、「事はすでに成った」と言った。(17)
七つの封印が解かれ、七つのラッパが吹き鳴らされ、そしてこの十六章では七つの鉢が地に傾けられます。災いはますます厳しいものになっていきます。それは悪を行う者たちに対する裁きでした。
1 悔い改めへの招き
ただ、神の裁きは、最後の最後まで、なお神の忍耐と愛の招きがそこにはありました。神はもっと早く、一気に裁いてしまってもよかったと思います。しかし、神はそうなさらずに忍耐をもって、私たちに悔い改めのチャンスを下さるのです。しかし、それでも、人々は悔い改めることをしませんでした。かえって人々は神を呪い、神に立ち帰ることを拒んだのでした。
2 歴史の完成
そしてついに第七の鉢が地に傾けられたとき、大きな声が聖所の御座から出てそこに響き渡ります。「事はすでに成った」
@主イエスの十字架の叫び
主イエスはあの十字架の上ですでに私たちの救いのために必要なすべてのことを成し終えて、すべてが終わった、完了した、と宣言されました。主イエスは人となってこの世に来て、この地上で罪のあがないを成し遂げてくださいました。あとは、ただ私たちが自分が救いを必要としている罪人であることを認めて、主イエスを救い主として信じるだけです。
A歴史の完成
主イエスは十字架の上で「完了した」とおっしゃいました。すでにサタンの息の根は止められている。でも、サタンはまだ敗北を認めない、まだ最後のあがきを続けている。しかし、それもやがて終わる。「事はすでになった」。神のご計画が完成する時が来るのです。神に逆らい続ける町がどんなに栄え、その栄えを誇ったとしても、その都は三つに裂かれてしまいます。サタンの国は滅びるのです。
3 目を覚まして備えよう
終わりの時が近づいています。そのような中で、ここで主イエスが、教会に語られている言葉があります。15節です。主イエスが来るときは盗人のようだ。それはいつ来るかは分からない、突然、思いがけない時に来る、ということです。ですから主イエスはおっしゃいます。目を覚ましていなさい。またおっしゃいます。着物をつけていなさい。主イエスが備えて、与えて下さっている衣を着るのです。
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