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あなたにとびかかる神
ルカ15章11〜24節

そこで立って、父のところへ出かけた。まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。(20)

 ある人が息子を二人持っていた。その一人がある日、父親のところに来て、財産の分け前がほしいという。父親はそれを分けてやるのですが、彼はすぐに、持ち物を全部とりまとめて、町に出て行ってしまう。そして町でさんざん好き放題にして、全財産を使い果たす。ところがその地方に飢饉が起こる。食べるものがない。彼がやっともらった仕事は豚飼い。しかし、十分な食事はなくて、飢え死にしそうになる。そんな時に彼は我に返る、そして父に謝ろうと家に帰って行くのです。ところが、お父さんは彼の所に走ってきて、その首にとびかかって、何度もキスをした。神さまってそういうお方だ、とイエスさまは言われます。

1 あなたのことを待っている神
 まだ遠く離れていたのに自分の息子と認めて、走ってくる、それは彼のことをずっと待っていなければできません。神さまはあなたのことを待っておられます。父は待っていました。それは彼のことを信じていたからです。放蕩息子かもしれないけれど、いつかきっと帰ってくる!父親は信じていたのです。父は誰が諦めても諦めていなかった。だから待っていたのです。

2 あなたをあわれに思う神
 この弟息子はボロボロの服や靴を履いて、帰ってきました。父はその息子を自分の子と認めた。そしてあわれに思ったのです。その息子のみじめな姿を見たらいても立ってもいられなくなった。だからこのお父さんは走ってきたのです。だからお父さんは彼に飛びかかった。
 あなたは神に造られました。あなたは神の宝です。それなのにその神の宝であるあなたが、悪魔の言いなりになり、悪魔にだまされて、ボロボロにされていくのはおかしい。きれいになってからではありません。きたないままで、彼を抱きしめるのです。

3 あなたを愛し喜ばれる神
 「愛する」というのは決して言葉だけのことではありません。この父はもう一度彼を自分の愛する息子として受け入れます。最上の着物を着せ、指輪をはめさせ、履き物をはかせ、その子が帰って来たことを最高の喜びをもって喜び祝うのです。神さまはあなたを愛しておられます。そして、あなたがこのお方に帰るときに本当にあなたを子として受け入れてくださいます。あなたを神の子として認めてくださるのです。


  
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