主によって強くされる
Uテモテ2章1〜13節 井上 義実師(荻窪栄光教会牧師)
そこで、わたしの子よ。 あなたはキリスト・イエスにある恵みによって、強くなりなさい。 (1)
私たちは、主にあって強められ、主の働きに立たせていただきたい。
1 神様にある3つの勧め
1)強くなりなさい(1節):聖書は「キリスト・イエスにある恵みによって」強くなるようにと私たちに勧める。この強さは、神様の御心に従うことによって与えられる。
2)ゆだねなさい(2節):福音は人格から人格に伝えられる。誰かに祈られ、誰かが伝え、誰かの世話を受けて信仰を持つ。福音は手渡すことで豊かにされる。
3)共にしてほしい(3節):パウロはテモテに共に立つことを願った。それは周囲の無理解、迫害、中傷など、苦しみも伴う。ただそれはTぺテロ4:12-14にあるように、イエスご自身が通られた道でもある。信仰にある苦しみは必ずよみせられる。
2 神様にある3つの働き人
1)良い兵卒(3節):私たちの戦いは悪魔との戦いである(エペソ6:10-17)。武器も力も神様が与えてくださる。神様に従うことは悪魔との戦いだが、普段の守りも、最終的な勝利も神様にある。
2)競技者(5節):競技者は規定に従い、フェアプレーに徹する。御言に立ち、良心を守ることのできる力を主に求めよう。競技者は余計なものを持たない。御国で受ける栄冠を求めて行こう(黙示録2:10)。
3)農夫(6節): 農夫は収穫のために労苦する。農夫は最善をなしつつ委ねて行く。私たちも時が良くても悪くても最善を果たしつつ、主に委ねる。人間の業を超えて霊的な実りは神様によってなされていく(Tコリント3:6)。収穫を期待して種まきに励もう。
3 神様にある3つの真実
1)福音(8節):主イエスの十字架と復活こそが福音の中心にある。常に離してはならない。
2)神の言(9節):神様の生ける命の言葉は決して揺るがない。人間の歴史はその逆を示す。キリスト教は迫害下にこそ力と命を表していく。
3)救い(10節):神様の救いは、私たちを強め励まし、永遠へと導く。栄光を約束する恵みは神様の元にしかない。
最後の11-13節は初代教会の賛美歌と言われる。信仰にある喜びによって賛美は生まれる。苦難から私たちを永遠の栄光に引き上げてくださる神様の真実が歌われている。真実なる神様によって強められ、主の働きを果たさせていただこう。
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