天国はこのような者の国
マタイ19章13〜15節
するとイエスは言われた、「幼な子らをそのままにしておきなさい。わたしのところに来るのをとめてはならない。天国はこのような者の国である」。そして手を彼らの上においてから、そこを去って行かれた。(14〜15)
人々が自分の子どもたちをイエスさまのところに連れてきました。ただ弟子たちは子どもを連れてきた親に対して、それをたしなめます。
そしておっしゃいます。天国はこのような者の国なのである。このような者とは・・・
1 小さく弱い者
私たちは、天国というと、立派な功績を残した人とか、品行方正で性格的にも非常に円熟しているとか、すぐに怒ったり泣いたりしないで穏やかな心で生きている人のことを思います。その意味では子どもというのは立派でもなければ円熟もしていません。未熟で、時にやかましい存在かもしれません。知恵もなければ、力もありません。けれども実は天国は、人間の力や立派さで入るところではありません。しかし子どもは小さく、知恵も経験もなく、無力です。とても弱い存在です。けれどもだからこそ神様の恵みが必要で、そのような弱く小さい者が天国に入るのです。
2 イエスさまのところに来る者
天国に入るのは小さく弱い者だ。しかし弱い、小さいということが大事ではなく、大事なことはイエスさまのところに行くことです。私たちが自分の力で天国に行こうとしても、自分の力で行くことのできる人は誰もいません。私たちはみんな罪深いからです。だからイエスさまのところに行くのです。自分でやろう。イエスさまに面倒をおかけしてはいけない・・・とかいうのはかえって天国から遠ざかってしまいます。とにかくイエスさまのところにいくことです。イエスさまはイエスさまのところに来る人を喜んでくださるからです。
3 素直に主イエスを受け入れる者
天国はこのような者の国とイエスさまがおっしゃるときに、それは素直にイエスさまを受け入れるということです。子どもは相手を信頼したら、その相手の言うことをそのまま信じます。この人が言っているなら大丈夫と信じるのです。イエスさまのところに行って、イエスさまを受け入れることです。イエスさまが用意してくださった救いをそのままありがとうございます、と受け入れることなのです。主イエスはあなたの上にもその御手を置いてあなたを祝福してくださいます。
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