尽きず絶えることのない神の恵み
T列王17章8〜16節
かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない。(14)
錦織 由香 師
はじめに エリヤという預言者
北イスラエル王国のアハブ王はシドン人の王の娘であるイザベルを妻とし、多くの偶像を持ち込み、主に仕える預言者を弾圧しました。そんな中で神さまはエリヤを預言者としてお立てになりました。
1 エリヤの聴従
ここには主に聴き従って生きたエリヤの姿が描かれています。
@王の前に立って、主の言葉を語ったエリヤ
エリヤは神さまのお言葉に従い、王の前に立って、主の言葉を語り、神の裁きを告げました。
それは厳しい言葉でしたがエリヤは人々が裁かれることではなく、王や民が神さまに立ち返ることを願い、主に従って、主の言葉を命がけで語ったのです。
Aケリテ川のほとりに身を隠したエリヤ
エリヤはその後、神に従って、ケリテ川のほとりに身を隠します。ただ水はいいとして、食べるものはどうなるのでしょう。神さまは「わたしは、カラスに命じてあなたを養わせよう」とおっしゃいました。そして、毎朝毎夕、カラスがパンと肉を運んできたのです。
Bシドンのザレパテに行ったエリヤ
数年たち、主は今度は「シドンに属するザレパテに行け」と言われました。シドンはイゼベルの故郷です。しかも主はまた「やもめにあなたを養わせる」とおっしゃいます。けれどエリヤは主を信頼してお言葉に従いました。主は信頼して、聞き従う者を必ず養ってくださるいます。
2 やもめの聴従
ザレパテのやもめの自宅にあったのは、かめの底にあったほんの一握りの粉と、瓶にあったほんの少しの油でした。しかしエリヤは言います。「恐れることはない、パンを作り、まずわたしに持ってきなさい」。そして、女はエリヤの言った通りにしたのでした。その結果彼女と息子は餓死することはありませんでした。かめの粉は尽きることがなくびんの油も絶えなかったからです。
絶えず尽きることのない神の恵み
私たちは小さく、また私たちの手にあるものは小さく、少なく、貧しいかもしれません。しかし、それで十分、と主はおっしゃいます。「かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない」。このお方に信頼しましょう。主は日々、大丈夫だ、私が共にいる、私があなたを満たす、あなたを支える、あなたを生かすと語り、その御真実を経験させて下さいます。信頼して従いましょう。私たちの神は生きておられるからです。
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