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敬老祝福礼拝より
ピスガの山から見る祝福の地

申命記34章1-12節

モーセはモアブの平野からネボ山に登り、エリコの向かいのピスガの頂へ行った。・・・そして主は彼に言われた、「わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに、これをあなたの子孫に与えると言って誓った地はこれである」。 (1-4)

 120歳のモーセの姿から私たちが主の僕として歳をとっていくということについて考えたいと思います。

1 主と向き合って生きる
 この申命記の最後には、モーセのことを「主が顔を合わせて知られた者」と言います。彼は神の前に立って祈る人、神の前に時間を過ごした人でした。彼が神の前に出て祈って帰ってくると、彼の顔の皮が光を放っていたと言います。彼は80までは神の前に生きることを知らなかった人です。しかし、彼はシナイの荒野で、燃える柴の経験をして、神と出会い、神と向き合ってから、神との交わりに生きる人になった。私たちも、神に近づき、神の前に祈る者でありたいと思うのです。

2 次の世代のために祝福を祈る
 モーセは八〇歳の時に神さまの召命をいただいて、イスラエルの民をエジプトから導き出しました。そして、主の守りと支えの中を歩んでついに、40年が満ちて、いよいよヨルダン川を渡って、約束の地、乳と蜜との流れる地に入って行くというところまで来て、神は無情にもモーセにおっしゃるのです。あなたはこのヨルダンを渡っていくことはできない。そして今まで担ってきた仕事をヨシュアにゆだねよと命じられるのです。
 私たちには大切な使命があります。それは次の世代を育て、次の世代のために祝福を祈り、ゆだねていくということです。確かにモーセの代わりはいない・・・でも、私たちは主に信頼して、手を次の人の上に置いていかなければならないのです。あなたも若い人々のために祝福を祈ってほしいと思います。

3 ピスガの頂から約束の地を見る
 モーセは約束の地を見た後、ヨルダン川の東側で死んで行こうとしています。神はモーセに、「わたしはあなたと同じような預言者を送る」と約束しておられました(申命記18:15-19)。申命記の最後には、「こののちモーセのような預言者は起こらなかった」とあります。しかし、モーセから数えると一五〇〇年後、主イエスがこられました。そして主イエスはおっしゃいました。「モーセはわたしについて書いたのだ」(ヨハネ5:46)。
 皆さん、私たちの生涯は限りがあり、神さまの祝福の全体を見ることはできないかもしれません。でも、主はあなたに語られたことを本当にしてくださる。あなたに約束され、あなたが信じた主の約束が次の世代に、またあなたの後の世代に、実現していくのです。


    
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