御国を求める祈り
ルカ11章1-2節
そこで彼らに言われた、「祈るときには、こう言いなさい、『父よ、御名があがめられますように。御国がきますように・・・』」(2)
「御国が来ますように」という祈りについて学びたいと思います。
1 御国とは
「御国」は、直訳すると「あなたの王国」ということになります。ですからこれは、イエスさま、あなたが王様です。あなたが支配しておられます。私はあなたの御支配の下にいるのです、という信仰の告白にもなります。
2 御国が来るようにとの祈り
@わたしのうちに
私たちが主イエスを信じた時に、私たちは救われ、主のものとされました。もはや私たちの王様は、私達自身ではありません。私たちの人生で、一番偉いのは、主だということなのです。それは、私が王様で、神さまさえも従えて、自分の思い通りに動かしてということではなく、神さま、王様は私ではなく、あなたです、と認めることなのです。私たちは御国が来ますようにと祈るたびに、主の御支配がわたしの内に成就するようにと求めるのです。
Aこの世界に
御国が来ますようにと、ということは、神の国、その御支配を私たちはなお待っている、ということでもあります。主イエスが来られたことによって、確かに時代は変わった、まさに主イエスが十字架で私たちの罪を負って死んでくださったことによって、信じる者が救いをいただくというすばらしい救いの道が開かれている。けれども、私たちはなお、主の国の完全な実現を待っている。神が支配しておられるというのには、今、私たちの目に見る世界はあまりにも多くの悲しみがあり、矛盾がある。しかし、やがて神がすべてのねじれを解消し、正しく、公平な裁きを行うために、主イエスが再び来られる日がくる。
御国が来ますように・・・それはまさに、主イエスが王様であることを認めると共に、その完成の日を待ち望む祈りです。主が必ず、私たちの救いを完成し、創造の業を完成してくださることを信じ、主の再臨を待ち望む祈りです。この地上においては、神のご支配と言っても、あまりにもかけ離れている現実がある・・・私たちはそのことを知っています。しかし、この主の祈りには慰めがあります。私たちは「御国を来たらせ給え」と祈る中で、御国を来たらせてくださる主に対する信頼を表し、またこのお方にある揺るぐことのない希望を告白するのです。
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