しっかりするのだ、わたしである、恐れることはない
マタイ14章22-33節
しかし、イエスはすぐに彼らに声をかけて、「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」と言われた。 (9〜10)
主イエスは嵐の中、海の上を歩いて弟子たちに近づかれました。主は想像もつかないような驚くべきことをしてくださいます。
1 しいて舟に乗り込まされた弟子
主イエスは群衆を解散させ、また弟子たちをしいて向こう岸に先におやりになりました。ところが舟がずいぶん陸から離れた頃、逆風が吹いてきたのです。私たちの生涯の中にも同じようなことがあるのだと思います。神がおられるのに、またそんなに神に何か悪い事をしているわけではないのに、従っているのに困難が襲ってくるようなことです。
2 弟子たちに近づかれた主イエス
主イエスはそのような弟子たちの悩みの時に、海の上を歩いて弟子たちに近づかれたのでした。彼らも主イエスがここにいてくださったらとどんなに思ったことでしょうか。なんでこんな一番肝心な時にここにいてくださらないのだろう。しかし主は本当にそこにおられました。まさに主イエスは、どんな嵐の中にも沈むことのないお方としてそこに立っておられたのです。
3 しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない
主イエスは恐れにおびえ、叫ぶ弟子たちにおっしゃいます。「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」。「わたしだよ」と私たちの信頼することのできる誰かが声をかけてくれたら、私たちはあっという間に安心します。聖書の中で、この「わたしだよ」という言葉は神が自己紹介するときに使われる言葉でもあります。神なるお方が、私たちに近づいて、私だよ、と言ってくださるのです。
4 主イエスにつかまえられて
ペテロは言います。「あなたでしたか、ではわたしに命じて、水の上を歩いてあなたのところに行かせてください」。ペテロは舟から降りて何歩か歩いたようです。しかし、風を見て恐くなり、しずみかけた。主イエスは彼をつかまえて、「信仰の薄いものよ、なぜ疑ったのか」とおっしゃいました。私たちは信仰の歩みがどんなにおぼつかないものであっても、沈むことのない主イエスがあなたに手を伸ばしてあなたを捕まえてくださるのです。
主イエスは今日もあなたに近づいてくださいます。今日もあなたの難しい現実のただ中で、「わたしだ。恐れることはない」とおっしゃる主イエスにあなたも心を開きませんか。
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