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立ち上る祈り
黙示録8章3〜4節
また、別の御使が出てきて、金の香炉を手に持って祭壇の前に立った。たくさんの香が彼に与えられていたが、これは、すべての聖徒の祈に加えて、御座の前の金の祭壇の上にささげるためのものであった。香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈と共に神のみまえに立ちのぼった。(3-4)
ペンテコステの日、主イエスの弟子たちを含む百二十人が集まって祈っていました。心を合わせてひたすら祈っていました。神さまの約束にすがって祈っていました。
祈りは神の喜ばれる香りです。祈りは神さまの前に立ち上り、神さまを喜ばせるのです。
黙示録は迫害の時代に書かれました。主イエスの弟子たちはみな殉教し、最後に残った弟子ヨハネも、神の言葉を語り、主イエスを証ししたために捕らえられて、パトモスという小さな島に島流しにされていました。けれども、ある主の日、彼はそこに立っておられる主イエスを見ます。そして主イエスはヨハネに、小アジアの七つの教会に手紙を書き送るようにとおっしゃいます。ヨハネが知っていた七つの教会・・・教会はとても厳しい時代の中にいました。迫害があり、また異端との戦いがありました。それが地上の教会の現実でした。しかし、主イエスはさらにヨハネを導いて天にある神の御座を見させられます。その時代、ローマ皇帝が世界を治め、教会にも戦いを挑んでくるような時代です。教会はあまりも小さく、弱く見えました。しかし、ローマ皇帝の王座をはるかに凌駕する天の御座がある。そしてその神の御座には、父なる神と子なるキリストがおられて、賛美がささげられています。そこには、神さまの御前に立ち上る香りがある。それは聖徒たちの祈りです。そして神はその祈りをよい香りとして喜んでくださるのです。祈っていた人々に聖霊が下られました。そして聖霊が下った時に、また祈る民として生き続けていったのです。
また、この八章のところでは、御使いが金の香炉を持っていて、たくさんの香が彼に与えられていました。そして、すべての聖徒の祈りにそのたくさんの香が足されて、聖徒の祈りと共に神の御前に立ち上ったとあります。ある意味、私たちの祈りの足りないところ、私たちの祈りの貧しいところを主イエスご自身が足りないところをあまりあるほどに補ってくださっているのです。
私たちは祈りたいと思います。足りないところはちゃんと整えて、受け入れてくださる、私たちの祈りを待っておられ、私たちの祈りを喜んでくださる主の御前に、恐れと喜びをもって出るお互いでありたいと思います。
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