柔和な心になりたい マタイ 5章 5節
柔和な人たちは、さいわいである。彼らは地を受けつぐであろう。
主イエスが山の上で人々に語られた説教の一節です。神様に祝福されている、柔和な人たちよ、と言うのです。
1 柔和とは
柔和という言葉には、謙遜、心優しい、穏やか、忍耐強い、というような意味があります。聖書に登場する柔和な人たちからさらに学びましょう。
@柔和な人モーセ
モーセは二百万とも言われるイスラエルの民を率いたリーダーです。本当に文句の多い民でした。モーセも何度かキレることもあったようです。けれどもモーセは四〇年にわたって、イスラエルの民を率いました。聖書はモーセほど柔和な人はいなかったと言います。
Aイエス
聖書がもうひとり「柔和」と言っているのは、主イエスです。主イエスは柔和な方でした自分を弁護するために、言葉を荒げることはありませんでした。エルサレムに入場されるときにも馬ではなく、ろばに乗られました。主イエスはあなたが疲れ、苦労しているなら、私のところに来なさいとおっしゃいました。もうだめだと誰かを切り捨てたり、裁いてこき下ろすような方ではありません。主イエスはまさに心のやさしい方なのです。
2 柔和な人になるために
どうしたら柔和な人になれるのだろうかと思います。主イエスはおっしゃいました。私に学びなさい。柔和な私から学びなさい。それは決して主イエスの生涯について勉強して学ぶというよりも、私の弟子となって、私と一緒に歩みながら、学ぶんだとおっしゃるのです。主イエスを救い主として受け入れ、主と共に歩んで行く時に、神様の霊が私たちのうちにも働いて、私たちを変えてくださるのです。怒りっぽくて、いばりんぼうで、いらいらばかりしているような私たちを御許に引き寄せて、主イエスのような柔和な者にしてくださるのです。
3 柔和な人への報い
地を受けつぐと、主イエスは約束されました。日本でも長い時代そうだったのですが、イスラエルでも、土地は親から子へと受け継がれていきました。地を受けつぐとはまさに、神の子として受け入れていただき、神様の祝福をいただくことができるこということです。それはこの地上の祝福も、やがての天における祝福も含んでいます。地においても、神様の恵みを受け継ぎ、やがて天の御国に入ることをゆるされるのです。
柔和な人になりたくありませんか。神様はあなたをそのようにしてくださるのです。
|