祝福のはじまり 創世記 1章1〜31節
神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、
男と女とに想像された。神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、
地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての
生き物とを治めよ」。(27〜28)
人間の歴史の最初に語られた祝福の言葉を共に味わいたいと思います。
すべてが神さまの知恵の中ですばらしい傑作として造られたのですが、その創造の最後に主は人間を造られ、祝福された。これが聖書における「祝福」の初めです。ではこの最初の祝福とは何のためだったのでしょうか。
1 神との交わりに生きるため
神はすばらしい世界を作られました。そして、神は人間を特別なものとして造られたのです。神のかたちに、神に似せて造られた。皆さん、私たちが人間だというだけで、私たちは神さまの祝福の中に置かれている。神さまが特別なものとしてあなたを造ってくださったからです。
それは神との交わりの中に生きる存在として造られたと言うことです。
2 増え広がるため
ここで神は祝福して言われました。生めよ、増えよ、地に満ちよ。あなたがたは増え広がりなさいと神はおっしゃいました。祝福とは増えることです。それはひとりが二人に、二人が三人に、四人に増えていく。あなたが祝福を受けると言うことがあなたの中だけでとどまり、完結してしまうことを神は望んでおられないということです。あなたが祝福され、あなたが神さまの恵みと愛を知り、あなたがしあわせになるというだけでなく、それが手渡され増え広がって行く。教会もそうです。神さまの祝福をいただいた人がいたら、祝福はその人だけではとどまらない。神さまに祝福された民が生まれていく。
3 使命を全うするため
神が最初に造られた人間を祝福される。そして神は、ご自身の造られた人間に仕事を与えられます。それは世界を治めるという使命です。それは人間が世界を自分勝手に使っていいということではなく、神の造られた世界を愛し、それを守っていく。しかし、そのような大事な働きをゆだねられても、なかなかそれは大変です。そして、その働き、神に与えられた使命を全うするために、神の祝福は欠かせないのです。
あなたが与えられた祝福を心から喜び、神の与えられた使命に生きる時に、あなたはいちばんしあわせなのです。
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