祝福を受けた者の祝福をもたらす祈り 創世記18章16〜33節
神はアブラハムを覚えて、その滅びの中からロトを救い出された。(19:29)
アブラハムは神から祝福の約束をいただき、世界のすべての民はあなたによって祝福されるとさえ言われました。祝福を受け継ぐとはどういうことでしょうか。
1 アブラハムに御心を明かされる神
神の祝福を受け継ぐ生涯を歩む者に主はご自身の御心を明かしてくださいます。神はアブラハムに対しておっしゃるのです。「わたしのしようとすることをアブラハムに隠しておいてよいだろうか」。神はなぜ、アブラハムにそのことを示されたのでしょうか。アブラハムには、自分の家族、自分の子孫に主の道を守らせ、公道と正義とを行わせるためでした。その意味でも、このソドム、ゴモラの滅びが何かの偶然ではなく、罪に対する神の裁きであることを示さなければならかなったのです。祝福を受け継ぐためには何が必要なのか、アブラハムは知らなければならなかったのです。
2 アブラハムのとりなしの祈り
神がその御旨をアブラハムに明かされたのにはもう一つ、とても重要な意味がありました。神はアブラハムが祈ることを求め、期待しておられたのです。祝福を受け継ぐとはどういうことか、それはまさにとりなしの祈りをささげると言うことです。たとえば、誰かが信仰的な問題をかかえ、または罪を犯して、非常に危険な状況にあったとします。神が私たちに期待されるのは、あなたがその人のために祈りことです。その人を批判し、その弱さをあげつらうことではありません。その人を愛して、神の憐れみを求め、その人のためにとりなすことなのです。神はあなたにも破れ口に立ってl神に祈ることを期待しておられるのです。
3 祈りに応えられた神
ところがソドムの町の罪はアブラハムでも想像できないほどでした。アブラハムは10人の正しい人がいたらと祈ったのですが、そこに10人の正しい人はいませんでした。ソドムは滅んでしまいます。アブラハムの祈りは無駄だったのでしょうか。いいえ、神は私たちの祈りをどぶに捨てるようなことは決してなさいません。私たちの祈りの言葉通りにはならないかもしれません。でもあなたが祈るか祈らないかは大きな差をもたらしていくのです。神はロトを救い出されます。アブラハムの祈りを覚えておられたからです。
神さまはあなたを祝福を受け継ぐ者として立てておられます。あなたも神のみこころを知ってください。神はそのことを願っておられます。そして神に近づいて祈ってください。神があなたに願っておられるのはまさにそういうことなのです。
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