一番大切なこと マルコ 12章28〜34節
イエスは答えられた、「第一のいましめはこれである、『イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。第二はこれである、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これより大事ないましめは、ほかにない」 (1〜3)
ひとりの律法学者が主イエスに尋ねます。旧約聖書の中で、どの戒めが一番大切ですか。
1 愛すること
主イエスがここで教えられたのは、愛するという戒めです。たとえば犠牲を献げるのも大切なこと。今の私たちでいえば、献金すること、奉仕すること、クリスチャン生活を励むこと・・・それは確かに大切でしょう。しかし、何をするという以上にまず、求められているのは形だけかっこをつけるということではなく、その土台に、愛があるかどうかということです。あなたを動かしているのは義務感か、恐怖か、それとも愛か・・・聖書は教えます。大切な事は、愛することだ。
愛するとはどういうことでしょうか。それは心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして・・・ということです。愛は中途半端やいい加減ということができないのです。
2 神を愛し、人を愛すること
愛することが大事と言うだけではありません。愛の深さ、情の厚さが求められているのではないのです。何を愛するかが大切です。神が求められるのはまず神を愛することです。
そして次には人を愛することです。そしてここで人を愛するのは「隣り人」です。それはあなたが知らない誰かではなく、あなたのごく身近にいるあの人なのです。
3 主なるあなたのただひとりの神
ここで私たちが忘れてはならないことがあります。それは、私たちに愛するようにと求められる前に、神が私たちのことを愛して下さったということです。神は愛することを求める前に、イスラエルを愛して、その力強い御手をもってエジプトで奴隷であったイスラエルを救ってくださいました。そして、この事を語られた主イエスはこれから数日後に十字架で死のうとしておられました。それは私たちを救うためです。それは、神がこの私たちを愛してくださったからなのです。このように私たちを愛して、十字架にかかり、救いの道を開いてくださった神はこのお方、ただひとりです。
神は私たちを愛し、私たちにも愛を求められます。「神さま愛します」とお応えして仕えて行こうではありませんか。
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