あなたがここにいるから 創世記 39章1〜23節
獄屋番は彼の手にゆだねた事はいっさい顧みなかった。主がヨセフと共におられたからである。主は彼のなすことを栄えさせられた。(23)
さてヤコブには男の子が十二人産まれます。そしてこの十二人がそれぞれ部族になっていきます。ただ物語の中心は十二人兄弟の11番目だったヨセフという人物です。父ヤコブはこのヨセフを溺愛し、ひいきし、特別扱いします。当然とも言えると思うのですが、お兄さんたちは面白くありません。その妬みが憎しみになり、憎しみが憎悪となり、ヨセフはエジプトに向かう隊商に売られてしまうのです。
ヨセフはエジプトの警察長官のポテパルとの奴隷になります。今まで親の愛をたくさん注いでもらって何不自由なく暮らしていたヨセフですから、どんなに特に最初は大変だっただろうかと思います。しかし、そこでヨセフは腐らなかった。自暴自棄にならなかった。そして、ヨセフに仕事をまかせるといろいろなことが上手くいく。上手くいくものですから、ポテパルは仕事を全部任せていって、ついには、ご飯を食べること以外はみんなまかせるほどだったと言います。
ところがヨセフにさらなる災難が降りかかりました。主人ポテパルの奥さんからの誘惑を拒んだら、逆恨みされ、あることないこと言われて、そして、彼は犯罪者として投獄されてしまいます。しかし、そこでも、主がヨセフと一緒におられて、ヨセフにまかせておくとうまくいく。獄屋番がヨセフに他の囚人の世話をまかせてしまったほどでした。
1 そこにもおられる主
ヨセフの父ヤコブが家にいられなくなって、ひとり旅をしていたとき、野宿したその場所で神様と出会いました。ヨセフも親元を離れてエジプトでの奴隷生活の中で、またこんな不合理なことがあるかというそのような中で、聖書は言うのです、「主がヨセフと共におられた」。苦難や試練の中にあるときも知ってください。神様はそんな時もあなたと一緒にいてくださるのです。
2 忠実に誠実に
ヨセフはそこでくさらないで仕事をしたのでしょう。また、彼は誠実でもありました。人の見ているところでも、見ていないところでも誠実に生きた。神の前に歩んでいた。そんなヨセフを主は祝福してくださったのです。
3 そのなすところ皆栄える
不思議なことが起こりました。ヨセフにまかせるとうまくいく。何でもまかせてしまえ!というほど。主を信じるあなたの存在が、実に家庭で、職場で、地域で、学校で大きな祝福になっていくのです。
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