あなたの霊の二つの分を
列王下2章1〜14節
どうぞ、あなたの霊の二つの分をわたしに継がせてください。 (9)
とても大きな危機を乗り越えたエリヤは、エリシャのもとを訪ねて、彼を弟子とします。そしてエリヤ、エリシャを中心に、「預言者のともがら」と呼ばれる、主の言葉を語る群が形作られていきます。今日はここの箇所から主の恵みを受け継いで行く鍵について学びたいと思います。
1 切なる求めに生きる
エリシャは多くのことを教えられたことでしょう。しかしエリヤと別れる時がきます。そしてエリヤはエリシャに、自分が神の許に帰る前にあなたが求めること言うようにと求めます。その時、エリシャはエリヤに、あなたの霊の二つの分を、と求めたのでした。
「霊の二つの分」とはエリヤの二倍のパワー、霊力を、ということよりも、その当時、長男は他の子どもたちの二倍の分を受け継いだことから、エリヤの一番弟子としてエリヤのいただいていた祝福、力を受け継がせていただきたいという求めとも言えるでしょう。それはある意味、非常にずうずうしい、大胆な求めでした。しかし、エリシャは求めたのです。それはエリシャが自分の負うべき使命を自覚していたということでもあります。そして、エリシャは確かにエリヤの霊の二つの分を受け継いで行きました。
私たちの信仰の歩みも先輩たちの霊の二つの分を受け継いで行かなければなりません。私たちは先輩たちのビジョンを、霊の賜物を、その信仰を大胆に求め、受け継いで行くのです。
2 その人から離れない
エリヤはエリシャに自分はベテルに行かなければならないので、ギルガルにとどまるようにと言います。しかしエリシャはエリヤを離れません。エリヤはそこからエリコへ、そしてエリコからヨルダンへと移動します。しかし、エリシャはエリヤを離れませんでした。エリヤは自分の外套をとってヨルダン川の水をうつと水が左右に分かれて道ができました。エリヤとエリシャはそこを渡ります。エリヤはしばしば、エリシャにここに残りなさい、と言いますが、エリシャはエリヤから離れませんでした。大切なのはあなたの信仰の模範になるような人を、そして誰よりも主イエスをじっと見つめて、一緒にいることです。その人と一緒に歩みながら、学ぶことです。エリヤは、「わたしが取られて、あなたを離れるのを見るなら」と言いましたが、その人が主の御許に帰るまで、その最後をしっかり見届けることです。
エリシャは確かにエリヤの霊の二つの分を受け継ぎます。しかし、先輩から信仰の遺産をしっかり受け継ぐだけではありません。私たちは次の世代に、与えられた恵みを手渡して行くのです。
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