身を洗ってきよくなれ
列王下5章1〜14節
あなたはヨルダンへ行って七たび身を洗いなさい。
そうすれば、あなたの肉はもとにかえって清くなるでしょう。(10)
スリヤはイスラエルの北にある国であり、しばしばイスラエルを脅かしました。そのスリヤの将軍にナアマンという非常にすぐれた軍人がいました。しかし、彼には弱点・悩みがありました。ナアマンは重い皮膚病でした。そして、この時代、この病気はとても深刻な病と考えられていました。体の病気も恐ろしいのですが、私たちに汚れをもたらし、魂を死に至らせる罪や汚れはもっと恐ろしいものです。
しかし、サマリヤには病気をいやすことのできる預言者がいる・・・ということを聞いたナアマンは王の親書を携えてイスラエルに行ったのでした。 そしてナアマンはいやされて、喜んでスリヤに帰って行きます。癒されるためにナアマンに求められたのはなんだったのでしょうか。
1 謙虚になること---自分の問題を認めること
ナアマンはエリシャのところに行きます。ナアマンはスリヤの大将です。しかし、エリシャは顔も出さずに、ヨルダン川に七度身を浸せ、というのです。ナアマンは怒ってスリヤに帰ろうとします。しかし、いやされるためにはまず、自分の弱さ、問題を認め、神の前にも人の前にも謙虚になることが必要なのです。
2 御言に従うこと
怒って帰ろうとします。なんでヨルダンなのだ。なんでダマスコの川ではいけないのだ。
もっともです。しかし、大事なことは言われたことにそのまま従うことです。自分の好みや、私はこう思う・・・という思い・経験・知恵を一旦置いて、主の語られる通りにすることです。従う時に主はそのことをしてくださるのです。ナアマンは「その肉が幼な子の肉のようになり」とあります。単に病が癒されたどころではなく、子どもの肌のように健康で張りのある肌によみがえったのです。
3 主に仕える決断に生きること
ナアマンはいやされました。でも彼はまだ帰りません。エリシャにお礼を伝えに行きます。癒されたら、祈りがかなったらもういい・・・ではありません。ここで癒しを経験したナアマンはイスラエル以外には神はないと告白します。それはこの当時、エリヤやエリシャがいた北イスラエル王国ではほとんど見られない告白でした。しかし、ナアマンはもうこのお方だけに仕えると決めたのです。いやし・きよめは確かに瞬間的に起こるかも知れません。しかし、主はそこからあなたを新しい生涯に、新しい歩みにと導かれるのです。
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