あなたが頼みとするものは何か
列王紀下18:19-25、19:14-20
あなたが頼みとする者は何か。 (19)
アッスリヤの王はサマリヤを陥落させて北王国イスラエルを滅ぼし、次々に南王国ユダの町々を攻略し、エルサレムに兵隊を送り、降伏を迫ります。「あなたが頼みとするものは何か」。
それはアッスリヤのラブシャケが語った言葉です。しかし、同時にそれは私たちに投げかけられている問いでもあると思います。
1 エジプトに頼る道
イスラエルの歴史の中で王たちはしばしばエジプトに助けを求めました。エジプトはその当時、アッスリヤと並ぶ大国であり、軍馬の一大産地でもありました。しかし、ラブシャケも言うようにエジプトに頼って、成功するかというと、一時的にはそのような同盟が吉と出ることがあったとしても、エジプトは本当の意味で、イスラエルを救ってはくれませんでした。
2 アッスリヤにすがる道
アッスリヤの王は南ユダ王国に提案をします。降伏したら、やがて、あなたがたにもっとすばらしい地を用意し、そこにあなたがたを連れて行く。それは一見、とてもよい条件に見えます。しかしそのようにして、アッスリヤは降伏した国々が自分たちの文化や伝統、また民族として持っているアイデンティティを失わせようとしたのでした。よいことを並べていったとしても、アッスリヤは嘘つきでした。
3 主なる神を頼みとする道
ヒゼキヤはアッスリヤの王の脅しの手紙を主の前に広げて神に祈ります。地の全ての国々で、ただあなただけが神です。どうぞ私たちを救ってください。ヒゼキヤは祈ることを知っていました。祈るお方を知っていました。そして、神は彼の祈りに答えてイスラエルを救ってくださったのでした。
神はヒゼキヤに、わたしはこの町を守って救うとおっしゃったのでした。そして神がおっしゃった通りになりました。一夜のうちにアッスリヤの軍隊は壊滅的な状態になり、アッスリヤに逃げて帰ったその王は自分の息子たちに殺されてしまったのでした。
あなたは危機にあるかもしれません。そしてその危機の中であなたも自分にできることを考えるでしょう。またあなたに非常に魅力的な代替え案を出してくるものもあるかもしれません。しかし、それらの神以外のものにすがる道がどんなに魅力的に見えてもだまされてはいけません。主なる神は頼りになるでしょうか。はい、このお方に近づき、このお方にすがる人は決して裏切られることはありません。主は必ず救ってくださるのです。
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