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マルコ 4章1〜20節     2012年5月11日

また、良い地にまかれたものとは、こういう人たちのことである。御言を聞いて受けいれ、三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶのである。(20)

 有名な四つの種のたとえです。種まきが種をまくと、まいた種は、道ばた、土の薄い石地、いばらの中、そして良い地に落ちたというのです。主イエスは後で、このたとえを弟子たちに説明してくださいました。種とは神の御言です。種が豊かな実を結ぶかどうかは、種で決まるのではありません。それがどのような地に落ちるかで決まります。神の御言は命と力を持っています。問題は、その御言を私たちがどのように聞くかなのです。
 サタンは私たちが御言を心にとどめることを嫌います。また私たちがもし御言を喜んで聞き、受け入れたとしても、石やいばらを抱えたままだと、結局は実を結ぶ前に枯らしてしまうことになります。石やいばらは取りのけて、良い地にしていただきましょう。そうすると三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶことができます。けれども、私たちがそのような良い聞き手となるのは、私たちの決断や努力も大切ですが、私たちをきよめ、耕して良い地としてくださる主の業であることを覚えたいと思います。

マルコ 4章21〜23節     2012年5月12日

なんでも、隠されているもので、現れないものはなく、秘密にされているもので、明るみに出ないものはない。(22)

 あかりは燭台の上に置いて、暗闇を照らすためにあります。あかりを隠しておく人はいないでしょう。神さまは私たちを照らしてくださいます。それは、暗闇を照らすためです。神さまの御言の光に照らされると、今まで隠されていたことが明るみに出て来ます。私たちはそれに自分で気づいていながら秘密にしていることもあるでしょうし、全く自分では気づいていないこともあるでしょう。忘れようとしていたこと、隠そうとしていたことと向き合うことは決して楽しいことではありません。けれども、それでも神さまの光の下に出ることはすばらしいことです。神さまは私たちを責め、辱め、裁くために照らされるのではありません。私たちをきよめ、聖なるものにするためです。神に信頼して、その光の中に身を置きましょう。私たちを照らす光は神の御言です。神の御言を耳を開いてきちんと聞き続けましょう。その光の中にとどまりましょう。主はあなたを照らし、あなたを光に変えてくださるのです。

マルコ 4章24〜25節     2012年5月13日

聞くことがらに注意しなさい。あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられ、その上になお増し加えられるであろう。(24)

 どのように聞くかということも大切ですが、もっと大切なのは何を聞くかです。人の悪口やうわさ話ばかり聞いていると、私たちの心はだんだん暗くなってきますし、また、あなたのことも陰でいろいろ言われるようになってしまうでしょう。また、自分が楽しいようなことばかりをダラダラと聞き続けていると、一番大切なことを聞く時間がなくなってしまうかもしれません。
 大事なことは神の御言を聞き続けることです。神の御言を聞き続ける人に、神も聞いてくださいます。神の御言をたくさん聞いて蓄えている人には神はさらに豊かな祝福と恵みを注いでくださいます。
 神の御言を聞くとは、聖書の御言を読むことです。聖書の御言を読んで、それを思い巡らし、心の中に蓄えることです。心を開いて、御言の恵みを経験すればするほど、神さまはもっと豊かに私たちにご自身の恵みを与えて下さいます。逆に御言を読まなくなると、神さまのことが分からなくなってしまうのです。

マルコ 4章26〜29節     2012年5月14日

夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。(27)

 「神の国は」と主は語り始められます。神の国とは神の御支配のことです。神の国は主イエスによってこの世にもたらされ、主イエスの再臨によって完成するのです。ここで主が語られたのは、神の国は成長するということです。種がまかれると芽を出して、育っていきます。誰かが、その種に一生懸命何かをしたからではありません。種は芽を出し、自然と成長していくのです。「どうしてそうなるのか、その人は知らない」と主イエスはおっしゃいます。神は知っておられるでしょう。しかし、私たちにとっては知らない部分の方が多いのです。
 教会成長の鍵となるものが議論され、成長した教会のノウハウを学ぶセミナーが開かれることがあります。それもまたよいでしょう。基本に忠実に生きることはどの世界でも重要です。けれども、同時に、人が「どうしてそうなるのか知らない」神の御手の中にある不思議の部分は必ず残るでしょう。やがて成長して、豊かな実を結び、収穫の時を迎える・・・それは主のお約束です。

マルコ 4章30〜32節     2012年5月15日

それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれる時には、地上のどんな種よりも小さいが、まかれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が宿るほどになる。(31〜32)

 からし種はゴマよりも小さく、コスモスの種ほどの大きさです。砂粒よりも小さくて、それが地にまかれた時には、その種を見つけるのは無理でしょう。けれども、それがまかれると、芽が出て、伸びていって、大きな枝を張るようになり、空の鳥がその陰に宿るほどになります。主イエスは、「神の国」は、このからし種のようなものだとおっしゃいました。
 小さかったとしても必ず大きく育っていく。神の国、神の御支配も、小さく始まるかもしれません。多くの人たちはその存在すら知らないかもしれません。けれどもそれは必ず成長し、大きな影響力を持つようになります。人々はその存在を知り、また、多くの人がそこに慰めと救いを見いだすようになるでのです。
 実際、教会は小さなところからその歩みをスタートしました。しかし、主イエスが語られたように、今や世界中に枝を張っています。私たちも小さいかもしれません。けれども、そこに命があったら、必ず成長していくのです。

マルコ 4章33〜34節     2012年5月16日

イエスはこのような多くの譬で、人々の聞く力にしたがって、御言を語られた。(33)

 主イエスはお話しになる時に、よくたとえを用いられました。たとえは誰でも理解できました。主イエスはごく身近な題材を取り上げてお話になったからです。畑の話、漁の話、ぶどう園の話、種まき、収穫、結婚式、親子の確執の問題、羊飼い、道、王としもべ、借金の返済の話、強盗の話、兄弟の話、商売の話・・・当時の人たちにとってとても身近な題材が取り上げられていました。だから、どんな子どもでも主イエスの話を喜んで聞きました。ただ、信じない人には、どれほど学問を積み、豊かな知識と経験を積んでいたとしても、ちんぷんかんぷんで、なぜ主イエスが今、この話をするのかということが分からなかったのでした。 
 主イエスは人々の聞く力に応じて語られました。ここでは信仰をもって聞く姿勢が問われています。同時に弟子たちには、そのたとえの解き明かしをなさいました。私たちも心を開き、信仰をもって主イエスに聞くと共に、主イエスに御言を解き明かしていただき、神のみこころを、神が理解させたいと思っているおられるように受け止め、悟り、従う者でありたいと思います。

マルコ 4章35〜41節     2012年5月17日

イエスは起きあがって風をしかり、海にむかって、「静まれ、黙れ」と言われると、風はやんで、大なぎになった。(39)

 主イエスは弟子たちに命じてガリラヤ湖の向こう岸に向かって舟を出させられました。主イエスは舟の後ろの方で眠っておられたのでした。よほどお疲れになっていたのでしょう。けれども、そこに激しい突風が起こり、波が舟に打ち込んできて、舟が沈みそうになります。
 主イエスの弟子たちの中にはガリラヤ湖を知り尽くした漁師たちもいました。けれども、この嵐は彼らが恐怖のあまり叫び声を上げるほどでした。弟子たちは主イエスを起こし、自分たちがおぼれ死んでもおかまいにならないのですか、と訴えます。彼らが心配したのは自分のことでした。人間はギリギリの所ではそのように自分の事しか考えられなくなってしまうものかもしれません。
 主イエスは起き上がって、風と波を叱られます。すると風も海も静まって大なぎとなりました。主イエスは海も波も従わせる権威を持っておられます。主イエスは、私たちの心の嵐をもおさめて下さるお方です。「どうして信仰がないのか」と主イエスは問われました。弟子たちは「おかまいにならないのですか」と叫んだのですが、神がかまわないわけがない、そんなことさえ、弟子たちは恐怖のあまり見えなくなってしまっていたのです。


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