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本当に美しいもの  使徒行伝 3章 1〜10節

ペテロが言った、「金銀はわたしには無い。しかし、わたしにあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい」。こう言って彼の右手を取って起してやると、足と、くるぶしとが、立ちどころに強くなって、踊りあがって立ち、歩き出した。そして、歩き回っ足り、踊ったりして神をさんびしながら、彼らと共に宮にはいって行った。(6-8)

 エルサレムに「美しの門」と呼ばれる門がありました。それは分厚い金銀とコリント真鍮で飾られた、壮麗を極めた門であったと言います。
 美しい・・・とはどういうことでしょうか。確かに金や銀もうつくしいかもしれない。また若さというのもまた美しさをもたらすでしょう。しかし、金や銀も朽ちていく。私たちの若さも一時のものです。どんなに美しい金も銀も、それがもとで大きな争いが起こることがある。健康や若さもやがては故障が来る。
 私たちを美しくするものとは何でしょうか。

1 私たちのことを愛し、救ってくださる主イエス

 私たちを美しくしてくれるのは、どんなに私たちが惨めで弱かったとしても、そんな私を今も愛していてくださる主イエスがいてくださるということです。私を癒し、立たせてくださるお方がいるということなのです。

2 神を賛美し、礼拝する生涯

 ここに一人の男がいます。生まれつき足が不自由で、四十ほどになるまで歩いたことがなく、ずっとこじきをして生きてきました。男はいまだにボロを身にまとっています。でも彼は神さまを賛美しています。奇妙なくらいです。「だって、あなたは気の毒じゃない、あなたはかわいそうなんだよ!」「いいや、わたしは惨めでもかわいそうでもない。神さまはこんな私のことも心にとめてくださった」。彼は神を賛美しました。歩けるようになって何をしようか。何がしたかったのか。何ができるようになったのか。まるで初めてのように神を賛美し、礼拝するようになった。皆さん、私たちがこうして礼拝を許されているというのは当たり前のことではありません。これは本当に神さまの恵みであり、また奇跡なのです。
 あなたも美しくなることができます。神さまはあなたのことを美しいものとして造って下さったからです。けれども、あなたに与えられている美しさが輝き出るためには、あなたのことを愛していてくださる主とお会いし、あなたが神を礼拝するものと変えられることが大切です。
 今日も主の御声が聞こえます。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい。そしてあなたがナザレ人イエスの名によって歩く時に、あなたは美しいものへと変えられるのです。


    
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