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詩篇 137章1〜9節    2017年10月12日

エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば・・・もしわたしがあなたを思い出さないならば、もしわたしがエルサレムをわが最高の喜びとしないならば、わが舌をあごにつかせてください。(4〜5)

 イスラエルの民は神に背き続け、ついにはバビロンによって滅ぼされてしまいました。多くの民が捕囚となってバビロンに移住させられました。この一三七篇はそのような捕囚の民が歌った詩篇です。捕囚の生活は、イスラエルの民にとってとても厳しいものでした。彼らは被征服民として、肩身の狭い思いを強いられていました。バビロンの人々はイスラエルの民に酒の余興にシオンの歌を歌えと言いました。しかし、シオンの歌は、まさに主を讃え、主を喜ぶ歌です。この作者はそれを拒み、やなぎの木に琴をかけ、エルサレムを思い起こして涙を流すのでした。
 この作者にとって、エルサレムと、そこにある神殿は、まさに最高の喜びであり、一時も忘れることのできないものでした。もちろん、捕囚になってしまったのは自分たちの罪のゆえです。しかし、同時に、捕囚の民は主がやがて正しい裁きをバビロンに対しても行って下さることを信じて疑わなかったのです。



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