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創世記 14章1〜16節     2015年2月14日

アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。(14〜15)

 大きな戦いが起こります。ケダラオメルとその連合軍がソドムとその連合軍を攻め、ソドムに住んでいたロトとその家族も全部捕虜にして連れ去ってしまったのです。アブラムのところにもそのニュースが届きました。アブラムはそのことを聞いた時に、躊躇することなく、訓練された家の子三一八人、同盟を結んでいたアネルとエシコルとマムレたちとともに、ケダラオメルとその連合軍を追い、ケダラオメルと連合軍を打ち破って、捕虜と分捕り物を全部取り戻したのでした。
 ロトとは別れたばかり。しかもそのロトは、自分よりも若いのに、何の遠慮もなく、さっさと肥沃な地に移住していった。助けなければならない義理もない・・・と言ってもよかったかもしれませんでした。しかし、アブラムは別れてもずっとロトとその家族のことを気にかけていたのでしょう。そしていざという時に活躍できるのは普段から訓練され、準備されている者たちでした。

創世記 14章17〜24節     2015年2月15日

その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。彼はアブラムを祝福して言った、「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラムを祝福されるように・・・」。(18〜19)

 五人の王たちがよってたかって、勝つことが出来なかったケダラオメルとその連合軍に見事に勝利したアブラムたちをサレムの王のメルキゼデクが出迎えて祝福します。メルキゼデクは創世記ではここだけに登場する人物です。彼はサレム(エルサレム?)の王であり、いと高き神の祭司でした。ここでアブラムは、自分が奇跡的な大勝利をおさめたのは単に自分の策略や、普段からの訓練の結果ということではなく、いと高き神なるお方が助けてくださったこと、また自分の戦いのことを覚えて祈っていてくれた人のいたことを知ったのでした。
 アブラムはすべてのものの十分の一をメルキゼデクにささげます。また取り返した物は全部ソドムの王たちに返して、自分の地に帰っていきます。彼はそのような財産をもって富む者となることを拒んだのです。アブラムは主が自分を祝福し、さらに豊かなものを与えることがおできになるということを知っていたからです。



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