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創世記 12章1〜9節     2015年2月11日

あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。 (1〜2)

 カルデヤのウルで神の声を聞きながら、ハランで腰を下ろしてしまったアブラムに対して、主はアブラムの父が死んだ時にもう一度、声をかけられます。神はアブラムを祝福するとおっしゃいます。祝福されるとは単に、自分の財産が増えて、自分がしあわせになるということではありません。私が祝福されることによって、その神の祝福がさらに多くの人たちに流れ出ていくのです。神はアブラムにあなたは「祝福の基となる」と約束され、地の全ての民に祝福をもたらすものとなると約束されたのでした。
 ただし、それには条件がありました。神の声に聞いて、神が示される地に出て行くということです。居心地のよい所を離れて、知らない場所、初めてのところに移るということは決してやさしいことではありません。しかしアブラムは主の約束を信じて、「主が言われたように出で立った」のでした。

創世記 12章10〜20節     2015年2月12日

どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。(13)

 アブラムは神の示された地に出ていき、そこに祭壇を築き、神を礼拝します。アブラムにとっても、またその子たちにとっても、祭壇を築いて、そこで主の名を呼ぶということが繰り返されていきます。
 しかし、その主が導かれた地にききんがやってきます。激しいききんの中で、アブラムは一行を連れてエジプトに移住します。しかし、そこでアブラムには大きな不安がありました。エジプト人は自分の妻のサライが美人なので、夫の自分を殺してサライを奪うかもしれない。アブラムはサライに自分はアブラムの妹だと言ってくれと頼みます。確かにそれは嘘ではなかったようです。サライはアブラムの異母妹でもあったのです。
 美人のサライを見て、エジプトの王パロはサライを自分の家に召し抱えます。アブラムはどうするつもりだったのでしょうか。小手先の手段や人間的な知恵は問題をかえって複雑にします。しかし、神はアブラムとサライとを守られたのでした。



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