釘跡のついた主イエスの復活
ヨハネ２０章19〜29節

その日、すなわち、一週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人をおそれて、自分たちのおる所の戸をみなしめていると、イエスがはいってきて、彼らの中に立ち、「安かれ」と言われた。そう言って、手とわきとを、彼らにお見せになった。弟子たちは主を見て喜んだ。（19〜20）

　主イエスは十字架に釘づけられて死なれました。しかし、三日目に死を打ち破ってよみがえられました。主イエスが十字架につけられ、よみがえられて、弟子たちにそのお姿をあらわされたとき、主イエスは確かにそれが自分であることを示すために、その手をお見せになったのでした。そこには主イエスの十字架の釘の跡が残っていました。主イエスはどんな病も傷も癒すことができました。その意味では、イエスさまはその十字架の傷を消すこともできたはずです。しかし、イエスさまはその傷を負い続けておられたのです。

１　主イエスの復活の確かさのしるし
　その場にいなかったトマスは、他の弟子たちがイエスさまがよみがえられた、イエスさまにお会いしたと喜ぶ弟子たちに、「わたしはその手に釘あとを見、自分の指をそこに差し入れて見なければ信じない」と言いました。
　主イエスの手にある傷、それはそれが確かに主イエスであるということのしるしでした。イエスさまがその釘の跡の残った手を示された時、それがイエスさまであることを誰も否定できなかったのです。

２　主の愛の確かさのしるし
　主イエスがその十字架の傷を示された時、それは、お前のせいでこんな目にあわされたのだぞ、私たちを責め立てるための傷ではありません。それは私たちの罪のあがないを全うするためでした。復活の朝、主イエスが示されたその傷の跡は、これはあなたのための傷なのだよとおっしゃる主イエスの愛のしるしでした。

３　信じる者に与えられる命の確かさのしるし
　主イエスはトマスにおっしゃいました。「信じる者になりなさい」「見ないで信じる者はさいわいだ」。主イエスは釘の跡のついた手を差し伸べておっしゃいます。信じなさい。あなたが信じたら、この釘の跡の残った手を差し伸べる主イエスの名によって、命を得られるのです。
　主は罪と死の力を打ち破ってよみがえられました。あなたもよみがえられた主の傷のある手を見つめて、信じてください。このお方はあなたにも命を与えたいと願っておられるからです。