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サムエル記下 16章1〜14節    2016年8月9日

主はわたしの悩みを顧みてくださるかもしれない。また主はきょう彼ののろいにかえて、わたしに善を報いてくださるかも知れない。(12)

 メピボセテのしもべヂバはダビデのもとに食糧をもって駆けつけます。それらの食糧はダビデと、その従者たちに大きな助けとなったことでしょう。ヂバは、自分の主人メピボセテはダビデが苦境にある中で、自分が国を取る、と言っていると告げるのでした。ダビデはヂバの言葉を信用し、メピボセテのものを皆、ヂバに与えます。ただ、ヂバが主人について偽りを言っていたことは後に明らかになってきます。
 サウル一族のゲラの子シメイはずっとついてきて、ダビデと家来たちに向かって石を投げながら、激しい言葉でダビデを呪います。ダビデの家来たちはシメイの言葉は許されないとダビデに詰め寄りますが、ダビデは「主が呪えと言われたのかもしれない」と語って、彼らを止めます。ダビデは、このような試練の時にも、自分の悩みを聞き、呪いを祝福に変えることのできる主にすがったのでした。  

サムエル記下 16章15〜23節    2016年8月10日

そのころアヒトペルが授ける計りごとは人が神のみ告げを伺うようであった。アヒトペルの計りごとは皆ダビデにもアブサロムにも共にそのように思われた。(23)

 ダビデの友ホシャイはダビデの要請に従ってエルサレムに戻り、反逆を起こしダビデを追い落としたダビデの子アブサロムのもとに行って、アブサロムの近くに潜入することに成功します。そしてホシャイはダビデの期待通りとても大切な役割を果たすことになります。
 エルサレムに入ったアブサロムは、策士アヒトペルに何を成すべきかを尋ねます。アヒトペルが授けた知恵は、アブサロムの覚悟を広く示し、民を一つにまとめるために、王宮の屋上に天幕を張り、ダビデが王宮に残していたダビデのめかけたちと関係を持つということでした。確かにアヒトペルは非常に知恵のある人だったのでしょう。人間的には確かにアヒトペルの策を取り入れることによって、アブサロムに従う民の結束は強まったのだと思います。そして彼の策は、アブサロムにとってもダビデにとっても、すばらしいものに思えたかもしれません。しかし、このアヒトペルが提案し、アブサロムが取り入れたことは、明らかに神を敵に回すことになりました。



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