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サムエル記下 13章1〜22節    2016年8月4日

こうしてタマルは兄アブサロムの家に寂しく住んでいた。(20)

 アムノンはダビデの長子でした。そしてダビデには何人も妻がいましたので、アムノンには何人も異母兄弟がいました。アブサロムとその妹タマルも、母違いの弟妹でした。アムノンは美しい妹タマルに恋をします。まさに恋わずらいをするほどでした。アムノンは自分の従兄弟であったヨナダブのアドバイスに従って仮病を使って、タマルと二人きりになるとタマルと無理やり関係を持ち、タマルを捨てたのでした。傷心のタマルは兄アブサロムの家に寂しく住むことになります。ダビデ王もこのことを耳にして非常に怒ります。しかし、ダビデはアムノンに向き合うことができませんでした。
 ダビデが罪を悔い改めた時、確かに神はダビデを赦してくださいました。ダビデは罪赦された者のさいわいを語ります。神の赦しは完全です。しかし、ダビデの家庭にその後、起こってきたことをたどる時、罪がその家庭の中にもたらす結果の恐ろしさを思わないではいられません。 

サムエル記下 13章23〜39節    2016年8月5日

彼が語ることを終った時、王の子たちはきて声をあげて泣いた。王もその家来たちも皆、非常にはげしく泣いた。(36)

 アムノンの異母弟であったアブサロムは、心悲しむ妹タマルを慰めながら、アムノンへの怒り、憎しみをつのらせていきます。アブサロムはアムノンの殺害のチャンスをねらっていたのでしょう。羊の毛を切る祝いの時に、アブサロムはアムノンを招き、酒を飲んで気持ちよくなっていたアムノンを殺害したのでした。ダビデの王の子のひとりが、ダビデ王の長男を殺害するなど考えられないことです。ダビデもその子たちも、またダビデの家来たちも激しく泣いたのでした。神に愛されたダビデの家庭に大きな嘆き・悲しみが満ちていました。そもそもダビデが罪を犯したところから歯車が狂ってきたのです。しかし、それでも神のご計画は進んでいました。
 アブサロムはゲシュルの王アミホデの子タルマイのもとに逃れます。ゲシュルはヨルダン川上流東側にあった国です。王タルマイはアブサロムの母マアカの父です。アブサロムは自分の祖父の所に身を寄せたことになります。三年という時が過ぎていこうとしていました。



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