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サムエル記上 27章1〜12節    2016年7月11日

ダビデは心のうちに言った、「わたしは、いつかはサウルの手にかかって滅ぼされるであろう。早くペリシテびとの地へのがれるほかはない・・・」。(1)

 ダビデは二度までもサウルの命を救いました。そしてサウルもそのようなダビデの真実を受け止めてくれたようにも思います。しかし、ダビデはサウルのもとには帰れないと思います。それは今までもサウルは心変わりをしてきましたし、またサウルの心を悪霊が支配してしまうとサウルは自分で自分をコントロールすることはできないことを知っていたからです。
 ダビデはこう思います。このままではきっといつかは自分はサウルに捕らえられて殺されてしまうだろう。イスラエルにいてはだめだ、ペリシテ人の地に逃れるほかはない・・・。ダビデは以前にもペリシテ人の地に逃れてとても恐ろしい、危険な、そして惨めな経験をしていいます。それにも関わらず、きっと自分はサウルに滅ぼされる、ペリシテ人の地に逃れるより他に道はない、と思い込んでしまった、このダビデの姿は、神に信頼し、神にすがるいつものダビデの姿ではありません。恐れは私たちの信仰をゆがんだものにしてしまうのです。



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