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サムエル記上 7章1〜4節    2016年6月9日

もし、あなたがたが一心に主に立ち返るのであれば、ほかの神々とアシタロテを、あなたがたのうちから捨て去り、心を主に向け、主にのみ仕えなければならない。(3)

 ベテシメシの人々に懇願されて、キリアテ・ヤリムの人々は、神の箱を自分たちの町に運び、アビナダブの家に置いて、その子エレアザルを聖別して、その箱を守らせます。二十年がたちました。イスラエルの人々は、主を慕って嘆きます。イスラエルの民はペリシテ人たちから度々、侵略され、苦しんでいたのです。
 神に愛され、また人々の信頼を得て、主に仕えると共に、最後の士師としてイスラエルを指導したサムエルは、主を慕って叫ぶイスラエルの民に対して、一心に主に立ち返るようにと勧めます。そのためには、まず、異教の偶像を捨て去ることが必要でした。私たちは、イスラエルの中に偶像が入り込んでいたことを知って驚きます。しかし、彼らはここでバアルやアシタロテといった偶像を捨て、ただ主にのみ仕える決断をしてそのように歩み始めたのでした。主の備えられた救いの時が近づいていました。

サムエル記上 7章5〜17節    2016年6月10日

その時サムエルは一つの石をとってミヅパとエシャナの間にすえ、「主は今に至るまでわれわれを助けられた」と言って、その名をエベネゼルと名づけた。(12)

 サムエルはイスラエルの民をミヅパに集めます。そして、そこで、彼らは断食して主の御前に悔い改めをしたのでした。しかし、イスラエル人がミヅパに集まっているということを聞いたペリシテ人たちはイスラエルに攻め上ってきました。イスラエルの民がそれを聞いた時、彼らは恐れ、またパニックになります。しかし、彼らは、そのような中で、サムエルに主に叫んで祈るようにと求めます。彼らは自分たちを救ってくださるお方として、主にすがる決断をしたのです。
 主はそんなイスラエルの民に勝利を与えてくださいました。雷が鳴りとどろいて、ペリシテ人の陣営は乱れたのでした。もともとはバアル神は雷の神とされています。しかし、主は雷をも支配されるお方でした。主が勝利を与えて下さったとき、サムエルはそこに石を立てて、エベネゼル(助けの石)と呼びます。その石を見るたびに、主が助け手くださったその戦いを思い起こすと共に、主が確かに助け主であることを思い出したのです。



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