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民数記 10章1〜10節     2015年11月12日

そうするならば、あなたがたの神は、それによって、あなたがたを覚えられるであろう。わたしはあなたがたの神、主である。(10)

 イスラエルでは雄羊の角で作った角笛も多く用いられたのですが、ここでは、銀の打ち物造りで作られたラッパのことが書かれています。銀のラッパをどのように鳴らすかでメッセージが違っていました。普通に吹く時(新改訳では「長く吹き鳴らす」)時は、「集まれ」という合図です。ラッパ一本の場合には氏族の長であるつかさたちが、またラッパ二本が吹きならされた場合には全会衆が会見の幕屋の前に集まることになっていました。
 また警報(新改訳「短く吹き鳴らす」/新共同訳「出陣ラッパ」)が吹き鳴らされた場合には、一度目の警報で東の方の宿営が、二度目の警報で南の方の宿営が道に進みました。
 ラッパは、また戦いに出る時や、喜びの日、祝いの時にも吹き鳴らされました。このラッパは祭司が吹き鳴らすことになっていました。このラッパの音は、民に対するメッセージであると共に、主の民である者たちの、主への信頼の告白のメッセージだったのです。

民数記 10章11〜36節     2015年11月13日

こうして彼らは主の山を去って、三日の行程を進んだ。主の契約の箱は、その三日の行程の間、彼らに先立って行き、彼らのために休む所を尋ねもとめた。(33)

 イスラエルの民がシナイ山で十戒を与えられてから1年がたちました。おそらくその間、民はずっと山のふもとに宿営していたのでしょう。まず、東側に宿営していた三部族が道に進み、次にゲルション、及びメラリの子孫たちが幕屋の建物を運びます。またその後に、南側の三部族、続いてコハテの子孫たちが聖なる物を運び進み、その後に西側の三部族、最後に北側の三部族が道に進みました。
 モーセはミデアンびとリウエルの子ホバブに同行を願います。リウエルはエテロとも呼ばれるモーセの義父ですから、ホバブはモーセの妻チッポラの兄弟ということになります。ホバブは荒野の道を知り尽くしていたのです。ホバブはモーセの申し出を受けて、イスラエルと同行したと言われています。ホバブの知恵や経験はモーセにとって助けになったことでしょう。しかし、民を守り、導いたのは、イスラエルの民と共にあった主の臨在だったのです。



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