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ヨブ記 2章1〜10節    2017年3月24日

しかしヨブは彼女に言った、「あなたの語ることは愚かな女の語るのと同じだ。われわれは神から幸をうけるのだから、災をも、うけるべきではないか」。すべてこの事においてヨブはそのくちびるをもって罪を犯さなかった。(10) 

 息子たち・娘たちを失い、すべての所有物を瞬く間に失う・・・これだけ「不幸」が重なるのはどう考えても偶然ではない、という中でヨブは罪を犯すことなく、なお主をたたえました。
 しかしサタンはなお言います。ヨブはまだ健康だから神さまの前でよい顔をすることができるけれど、彼の体が打たれたら神のことを呪うに決まっている。主が許されたので、サタンはヨブを撃ち、体中にいやな腫れ物ができたのでした。ヨブは陶器の破片で体中をかき、苦しみます。ヨブの変わり果てた姿を見て、ヨブの妻さえ、「神を呪って死になさい」と吐き捨てます。しかし、それでもヨブはそのくちびるで罪を犯すことがありませんでした。「神から幸を受けるのだから、災をも、受けるべきではないか」と語るのでした。確かにそれはとんでもない「わざわい」でした。しかし、ヨブはそこでも支配者なる主の御前にとどまるのです。

ヨブ記 2章11〜13節    2017年3月25日

時に、ヨブの三人の友がこのすべての災のヨブに臨んだのを聞いて、めいめい自分の所から尋ねて来た。・・・彼らはヨブをいたわり、慰めようとして、たがいに約束してきたのである。(11) 

 ヨブの三人の友人たちがヨブを慰めようとやって来ます。彼らはヨブについての噂を聞いて、たがいに約束してヨブのもとに駆けつけたのです。困難な時の友人は本当の友人だとも言いますが、彼らはヨブをいたわり、慰めるためにヨブを訪ねたのです。しかし、彼らはヨブの姿を遠方から見ただけで、言葉を失いました。彼らの知っていたヨブは、健康でまた豊かな神の祝福の中に生き生きと歩んでいたヨブでした。けれども、この時のヨブは灰の中に座り、嘆くヨブです。とても同一人物には見えない彼の姿に、三人の友人たちは、声を上げて泣き、上着を裂き、ちりをまき散らしながら七日七夜、ヨブと共にそこに座っていたのでした。ヨブの苦しみを見るときに、彼らは全く言葉を失ってしまったのです。
 ただこの後の友人たちとのやりとりを見ると、この最初の七日間がヨブにとって一番の慰めの時だっただろうと思います。



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