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列王記上 11章1〜13節    2016年9月12日

ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を転じて他の神々に従わせたので、彼の心は父ダビデの心のようには、その神、主に真実でなかった。(4)

 「ソロモンは多くの外国の女を愛した」と聖書は言います。妻だけでも七百人、そばめが三百人。王妃の多くはいろいろな国々からイスラエルとの関係を近いものとするために嫁いできた女性たちだったのかもしれません。そしてその外国の女性たちは、ソロモンの姿勢を徐々にゆがめさせていきます。彼女たちはイスラエルのような律法をもっていませんでしたし、また自分の母国から多くの偶像をイスラエルに持ち込みました。そして、ソロモンが若い頃はよかったかもしれませんが、歳をとっていくにつれて、彼の判断は徐々にゆがんだものになっていったのでした。ソロモンは異教の神々に仕えるようになり、またその妻たちのために、異教の神々を礼拝する場所を用意したりするようになります。主はソロモンに「これがあなたの本心である」と最後通告を突きつけられたのでした。晩年のソロモンが主の道から離れていったのはとても悲しいことです。ただその芽は彼の若い頃からあったのです。生涯、主に仕えるお互いでありたいと思います。 

列王記上 11章14〜43節    2016年9月13日

わたしは・・・その十部族をあなたに与える。その子には一つの部族を与えて、わたしの名を置くために選んだ町エルサレムで、わたしのしもべダビデに、わたしの前に常に一つのともしびを保たせるであろう。(35〜36)

 ソロモンの心が主の御心からずれていく中で、主はソロモンを脅かす者たちを次々に起こしていかれます。エドム人ハダデ、エリアダの子レゾン、ネバテの子ヤラベアムなどです。
 ヤラベアムはソロモンの家来であり、非常に有能な人でした。主は預言者アヒヤをヤラベアムに遣わして、イスラエル十二部族のうち十部族を治めさせると約束されました。ソロモンの存命中はヤラベアムはエジプトに逃げていましたが、ソロモンの死後、北イスラエル王国を起こすこととなります。
 主はヤラベアムに、ソロモンは一生の間、王としてとどまること、またエルサレムは、ソロモンの子孫が治めることを語られます。それは主の道に歩み、主の目にかなう生涯を送ったダビデのゆえでした。主はソロモンの背きにも関わらず、ダビデと結んだ約束を忘れられなかったのです。



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