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士師記 6章1〜24節     2016年4月30日

大勇士よ、主はあなたと共におられます。(12)

 イスラエルの民はまた罪を犯し、ミデアンの手の下に服することになります。士師記を読んでいくと、同じパターンが何度も繰り返されます。私たちはどうしてこうも懲りないのだろうとイスラエルの民を裁くかも知れませんが、私たちも案外、同じような失敗を繰り返しやすいものです。
 ミデアンは収穫の頃になると、やって来て国を荒らしていってしまう・・・イスラエルの民は主に向かって叫びます。主は預言者を遣わして、なぜ、そのような苦難を負うことになったのかを思い起こさせます。しかし同時に、それでも主はイスラエルを見捨てられず、新しいリーダーを立てようとしておられました。
 それはヨアシの子ギデオンです。ギデオンはミデアン人から隠れるようにして、麦を打っていました。しかし、そこに現れた主の使いは声をかけます。「大勇士よ」。どこが大勇士だろうかと正直思います。ギデオン自身もそのように思いました。しかし、主は「共にいる」とおっしゃって彼を遣わされたのでした。

士師記 6章25〜32節     2016年5月1日

あなたがたはバアルのために言い争うのですか。あるいは彼を弁護しようとなさるのですか。・・・バアルがもし神であるならば、自分の祭壇が打ちこわされたのだから、彼みずから言い争うべきです。(31)

 主はミデアンとの戦いにギデオンを遣わされる前に、「あなたの父のもっているバアルの祭壇を打ちこわし、そのかたわらにあるアシラの像を切り倒し、主のために祭壇を築いて、主に燔祭をささげなさい」と命じられます。この戦いは単にミデアンとの戦いではない、ということをギデオンもイスラエルの民も知らなければなりませんでした。それは偶像を取り除く戦いであり、まさにそれはイスラエルと他国との戦いではある以前に、イスラエルの内側の罪に対する戦いでした。私たちは偶像礼拝はしないかもしれません。しかし、私たちの内側に、主よりも大切な、主よりも愛するものがあるとしたら、それは内なる偶像ということができます。
 バアルやアシラの祭壇が荒らされたのを見た町の人々はギデオンを殺せと迫るのですが、彼の父親は冷静に人々に向き合います。ギデオンの行為によって、彼の父親は偶像に仕える愚かさに気づいたのです。

士師記 6章33〜40節     2016年5月2日

主の霊がギデオンに臨み、ギデオンがラッパを吹いたので、アビエゼルびとは集まって彼に従った。(34)

 主の霊がギデオンに臨みます。私たちに力を与え、主が託して下さった使命を全うさせるのは、主が共にいてくださるということにより、主が注いで下さるご自身の霊によります。ミデアン人、アマレク人、及び東方の民がエズレルの谷に陣を取り、イスラエルを攻めようとしていました。ギデオンは自分の出身部族であるマナセ族の人々、そしてアセル、ゼブルン、ナフタリ部族の人々に声をかけます。人々がギデオンの周りに集まってきました。
 しかし、ギデオンにはまだ本当に主が自分を遣わし、自分を用いて救いをもたらしてくださるということに関して確信がありません。ギデオンは、羊の毛を用いて、主にしるしを求めます。主はギデオンが求めたとおりに答え、彼を押し出してくださったのでした。このように主の御心を求めるというのはあまり懸命な方法ではありません。しかし、主はあわれんで、ギデオンが分かる方法を用いて下さったのです。 



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