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エレミヤ 29章1〜14節    2018年4月1日

わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。(11)

 エルサレムが陥落する十年ほど前にはすでにバビロンへの捕囚は始まっていました。ネブカデネザルはイスラエルの有力者たち、才能豊かで優秀な青年たち、有能な技術者たちをバビロンに連れていったのです。捕囚とされた人々は、自分はなぜ捕囚にされてしまったのだろうかと悲嘆にくれたことでしょう。けれども同時に、捕囚に連れていかれた人々は、エルサレムは決して滅ぼされることはないし、イスラエルは滅亡しないと信じていました。そして、神は自分たちを早々にまたエルサレムに戻してくださると信じていました。
 しかし、エレミヤは捕囚の期間は七十年であって、その時が満ちれば神は彼らは帰してくださると告げます。ただ同時に、まとまった期間、捕囚の民として生きなければならないので、その地で落ち着いた生活をするようにと勧めたのでした。神は彼らに、非常に厳しい状況の中にあっても、平安と将来と希望をもたらす計画を持っておられたのです。

エレミヤ 29章15〜32節    2018年4月2日

それは、彼らがイスラエルのうちで愚かな事をし、隣の妻と不義を行い、わたしが命じたのでない偽りの言葉を、わたしの名によって語ったことによるのである。わたしはそれを知っており、またその証人であると主は言われる。(23)

 捕囚の地でエレミヤの書いた手紙を読んだ捕囚の民は、捕囚の地で七十年というエレミヤの言葉にショックを受けます。それは彼らがもっと早くエルサレムに帰れるようになることを期待していたからです。捕囚の民の中にいたアハブやゼデキヤ、そしてシマヤもそのような預言をしていました。
 預言者であり、捕囚の民のリーダーの一人であったネヘラム人シマヤはエルサレムに残っている祭司たちに、エレミヤはこういう手紙を送ってよこした、と怒りに満ちた手紙を送りつけました。けれども人々を惑わしているのは偽預言者たちの方でした。彼らは調子のよい、また人々の喜ぶような言葉ばかりを語って人々に悔い改めを語ることはありませんでした。彼ら自身が罪を犯し、また不倫をしていたことを神は知っておられました。預言者はその語るメッセージだけでなく、その生き方が問われています。



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