詩編47編1~10節

まことに主はいと高き方、恐るべき方
全地に君臨する偉大な王。(3)

 イスラエルは決して大きな国ではありませんでした。そして周辺にはアッスリア、バビロニア、エジプトといった世界を席巻する大きな力をもった国があり、その国々を治める王がいました。それらの大国の王たちはその権力や栄華を示すために、大きな宮殿を建てました。そして、それらの国々で礼拝されている神は、王に大きな力を与えている力ある存在とみられていました。しかしながら、どんなに大きな国々も、歴史の中では、やがてその栄光を失い、世界の覇権を次の国に譲っていくというのは、昔も今も変わらない、世の常の姿でもあります。
 この詩編の記者も、その偉大な権力を誇る大きな国々の王たちのことを知らなかったわけではありません。しかし、彼は、主こそがいと高き方、恐るべき方、全地に君臨する偉大な王、と宣言します。このお方は聖なる御座につき、全地の王として治めておられるのです。私たちも、時代が変わっても、すべての権威を持っておられる偉大な王なるお方を喜び、あがめたいと思います。