詩編45編1~18節

あなたは義を愛し、悪を憎む。
それゆえ、神、あなたの神は
あなたに喜びの油を注がれた
あなたを仲間から選び出して。(8)

 王をたたえる賛歌です。この詩編の作者は王を愛し、心から王をたたえています。この作者のように、王の存在を心から喜ぶことができることはなんとさいわいなことでしょうか。作者がたたえる王は義をもって治め、また戦いにおいても勝利をおさめていきますが、同時にどこまでも謙虚です。この王は神によって油を注がれました。旧約聖書の時代には、祭司・預言者・王が特別な油を注がれました。そこには神に選ばれた特別な存在、神に特別な使命を与えられた者として聖別されるという意味がありました。いろいろな才能を吟味して選ばれたというよりも、主が油を注いで、王を立てられたのです。
 ですから、王をたたえている中で、この作者がたたえているのは、その王を立てられた主であり、優秀な王が仕えている主なる神です。
 油注がれた者とは「メシア」です。新約の光の中では、この詩編は、王の王である救い主、主イエスをあがめることにつながっていくのです。