詩編44編1~27節

私たちは日夜、神を誇り
あなたの名にとこしえの感謝を献げます。(9)

 この詩編は「神よ、この耳で私は聞きました」という言葉で始まります。この作者は、イスラエルの歴史の中で主がしてくださったその力強い御業を思い起こしています。その物語を彼らは小さい頃から何度も何度も聞いてきたことでしょう。自分たちの武力や武器によって勝利を得たのではありません。主がその御手で勝利を与えてくださったのです。それは、この詩編の記者にとっても何百年も前の出来事だったかもしれません。しかし、そのことを思い起こし、神を誇り、感謝をささげています。
 ただ、そのような歴史があり、そのような歴史の中で働かれる神を仰いでいるにも関わらず、この時、イスラエルの民はとても厳しい状況の中に置かれていました。歴史の中で働かれた神はどうなってしまったのでしょうか。イスラエルの民は辱めと嘲りの中にありました。神はその御顔を隠しておられるように思います。しかし、そのような中で、この詩編の記者はなお主を仰ぐのです。