詩編42編1~12節

鹿が涸れ谷で水をあえぎ求めるように
神よ、私の魂はあなたをあえぎ求める。(2)

 実は詩編は、モーセ五書(創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記)に合わせて五部構成なっています。モーセが書いたとされる五書はユダヤ人たちの中では「律法」というくくりになり、旧約聖書の中心になります。そして、第一部は四一編の「イスラエルの神、主をたたえよ。いにしえからとこしえまで。アーメン、アーメン」という頌栄で締めくくられ、四二編からは第二部ということになります。そして、この四二編と四三編はもともとは同じ一つの詩編でした。
 さて、この四二編は、鹿が涸れ谷で水をあえぎ求めるように、という言葉で始まります。イスラエルでは、乾季になると、小さな川は干上がっていき、水を見つけるのが困難になります。そんな中で鹿が水を求めて鳴くのです。しかし、それにまさって、この詩編の記者は、私の魂はあなたをあえぎ求める、と言います。水に乾いているのではありません。もっと深刻なこととして、主に飢え渇き、主を求めて叫ぶのです。