この詩編の記者もとても厳しい状況の中に置かれています。そしてこの詩編を読むと、この作者がとても正直に自分の置かれている厳しい状況を語り、また主の憐れみを求めている姿を見ます。詩編を読んでいると、賛歌だけでなく、危機の中での正直な叫びが散りばめられていることに気づきます。詩編の作者には王もいますし、また貧しく、名前の知られていない人の言葉もあります。それぞれの抱えていた生きずらさ、また苦難は同じではありません。しかし、なかなか正直に弱音を吐くことができない時代や文化の中にあって、これらの詩編は私たちを主の御前に素直にして引き出してくれます。
この詩編の記者は重い病を抱え、愛する人たちや親族・友人たちもこの作者と距離を置いています。そしてそれだけでなく、この作者は神に捨てられ、また責められているようにも感じているのです。しかし、そのような中でこの作者は自分の望みを主に置くのです。